アップルがWWDC2016で発表したものまとめ。

掲載日時: 2016/06/14(火) 16:32

 Appleは、開発者向け会議WWDC2016にてPC・モバイル・ウェアラブル・セットトップボックス向けOSの最新バージョンなどをお披露目しました。

macOS Sierra

 iOS、watchOS、tvOSという命名規則に合わせて、OS Xの名称が「macOS」に変更されました。バージョンを表すコードネームは「Sierra(山脈)」です。

 Apple製デバイスとの連携が向上。iPhoneやApple Watchが周囲にあれば、Macのロック画面のパスワード入力を省略可能に。iOS端末とのクリップボード共有も可能になりました。このクリップボードは画像や地図情報もコピーすることができます。現時点では日本は対象外ですがブラウザ経由でのApple Pay決済も可能になります。

 Mac版Siri、動画を小窓表示する機能、古いファイルを自動でiCloudへと移管する「Optimized Storage」機能も新たに搭載されます。

ハードウェア

 新型のMacbook Pro / Airの発表を期待する声もありましたが、今回の発表ではハードウェアはお披露目されていません。開発者会議の本質を考えれば普通のことではあります。

iOS 10

 注目すべきは純正アプリのデベロッパーへの解禁です。例えばSiriは、今後はサードパーティ製アプリへのアクセスが可能です。Siriに呼び掛けることで、サードパーティアプリのデータにアクセスしたり特定動作を呼び出すことができるようになります。Apple純正Mapも同様に解禁されます。MapからUberを呼ぶこともできます。

 ロックスクリーンのデザインが刷新されました。様々な情報の表示やアクションが可能に。3D Touchでたまった通知の全消去も可能になりました。

 Messageアプリはよりチャットライクに。音楽や手書きメモの共有も可能に。このほか、電話帳やApple Music、NewsアプリのUI改善も行われています。今秋正式リリース予定です。

Homeアプリ

 IoTプロトコルHomeKitを管理する「Home」アプリが登場し、家庭内の対応家電を簡単に操作できるようになります。

 コントロールセンターのスワイプ動作で呼び出すこともできます。

 各種IoT機器の操作を予めセットしておくこともできます。朝起きたら家電をカーテンを開ける、夜寝る時は電気を消すといった一連の操作をワンタッチで、あるいはSiriで、まとめて実行することができるのです。

watchOS 3

 アプリの動作速度が大幅に向上。デジタルクラウンでの操作性も向上しています。ウォッチフェイスはより簡単に変更可能となりました。Apple Watch側からiPhoneの機内モードやiPhone本体の電池残量確認も可能になるなど、より便利になりました。

 Apple Watchの狭い画面でも手書きで文字入力可能な「Scribble」も登場しましたが、現時点では英語と中国語のみ。

 ワンタッチで緊急通報できる発信機能や、毎日時間を取って深呼吸することを奨励する一風変わった健康管理アプリ「Breathe」も登場します。

tvOS

 Apple TVを操作できるiOSデバイス用のリモコンアプリも強化。Siriにも対応しました。

 iOSでのログイン情報を引き継いで動画サービスに自動ログインできる機能が搭載。ID/Passwordなど文字入力の煩雑なtvOSのユーザーにとっては見逃せない改善です。

情報元Apple

おすすめ記事

MOONDROP MIAD01の詳細スペックが判明!Dimensity搭載や100段階音量調節で価格399ドル、さらに技適申請も明らかに

2024-04-25 20:55:14會原

DAPDimensity 7050MIAD01MOONDROPMOONDROP MIAD01

中国の音響メーカーMOONDROP(水月雨)は、「MOONDROP MIAD 01(MD-PH-001)」のスペックを公開しました。価格は399ドル。現在「技術基準適合証明申請中」とのことで、日本発売にも期待できそうです。同社は本機を「5G対応フルバランスHiFiオーディオプレーヤー」または「Internet Audio Device」などと位置付け、なんと4.4mmバランス接続端子を備えます。M...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

メタ、VR/ARデバイス向け「Meta Horizon OS」発表。ASUSやレノボが採用、「メタバースのAndroid」になれるか?

2024-04-24 12:46:18riku

ASUSLenovoMetaMeta Horizon OSMeta Quest Software

Metaは、同社のMeta Questシリーズに搭載しているMeta Quest Softwareを拡張し、新たに「Meta Horizon OS」としてサードパーティーのハードウェアメーカーに解放することを発表しました。Metaによると、「Meta Horizon OS」は、利用者により多くの選択肢を、開発者により大きなエコシステムを提供するとのこと。同OSを搭載したデバイスとして、既にASUS...

カテゴリー