解説:Wi-Fiの暗号化技術「WPA2」の脆弱性Q&A

掲載日時: 2017/10/17(火) 21:56

 10月16日、Wi-Fi製品の普及促進を図る業界団体であるWi-Fi Allianceは、Wi-Fiの暗号化技術「WPA2」に脆弱性が見つかったことを発表しました。この脆弱性は「KRACKs」と呼ばれており、プロトコル設計に起因するためメーカーやOSを問わず全てのWi-Fi対応機器に影響します。

 なお、ソフトウェアアップデートによる対策が可能であり、既にパッチの配布に乗り出しているメーカーもあるとのこと。手持ちのWi-Fi機器にパッチが配布されたら、なるべく早く適用しましょう。

 この脆弱性は、11月にACM CCS 2017という国際会議で発表される予定の学術論文「Key Reinstallation Attacks: Forcing Nonce Reuse in WPA2」の中で、Mathy Vanhoef氏らが指摘したもの。彼らの研究チームは、5月の論文投稿時点で脆弱性の存在を確認しており、7月にはCERT/CCを通してWi-Fi機器メーカーに警告を出していました。

 以下に、Vanhoef氏のWebサイトから重要な部分を引用してまとめました。意訳が含まれるのでご注意下さい。

Q&A

影響範囲