すまほん編集部 
Amazonは、東宝株式会社と合意し、東宝のヒット作や話題作をAmazon Prime Videoに追加していくと発表しました。会員特典対象として定額範囲内で話題作を視聴可能となります。
「バクマン。」「アイアムアヒーロー」などを含む多数の作品が8月末までに追加されるとのこと。特に注目の追加作品は、エヴァの庵野秀明がメガホンを握り82.5億円の大ヒットを記録した、震災を彷彿させる国民的大作「シン・ゴジラ」、そして東宝が認可しているハリウッド版ゴジラ作品2作。
のっけから「フランスの核実験で誕生した」などという設定改悪から始まり、魚の餌で米軍に誘き寄せられるなど、日本人からは到底受け入れがたい描写のオンパレードであるハリウッド版ゴジラ（1998）ですが、頭を空っぽにして観れば、ニューヨークをイグアナが暴れまわるモンスターパニック映画としては十分楽しめる作品。ビル群を駆け抜けるイグアナを追跡する米軍AH-64アパッチの戦闘は屈指の名シーン。
まあ、日本の初代ゴジラが先行の「原子怪獣現わる」の強い影響下にあったことは明らかであり、ゴジラという企画にかこつけて「原子怪獣現わる」のリメイクをローランド・エメリッヒ監督がやったと、より広い視座で捉えれば、これもまた一つの立派な怪獣映画と言えるのかもしれません。ゴジラというネームバリューが無ければ生まれなかったものの、ゴジラという名前ゆえに低評価が下されざるを得なかった、悲劇の作品とも言えます。
こうした反省を踏まえてか、ゴジラファンのギャレス・エドワーズを監督に抜擢した二作目のハリウッド版ゴジラ（2014）は、往年のゴジラファンからも評価の比較的高い名作。ただのイグアナではなく、畏怖の対象になり得る「怪獣王」を描写できていたと思います。
そして2016年に公開された「シン・ゴジラ」が、動画定額制サービスに国内初登場。怪獣映画とは即ち戦争映画であり、岡本喜八にリスペクトを捧げたテンポの良いポリティカルサスペンス。これこそ東宝のゴジラ復活作として相応しい、文句のつけようがない快作。未見の方を考慮してここではまだ多く語りません。未見の方、Amazon Prime会員に登録して、今すぐ観ましょう。
そういえばあの多摩川の土手に10式戦車を並べた例の戦闘シーン、どうやって許可取ったんだと劇場での視聴時に思っていたらびっくり、実写ではなくCGでした。兵器も背景もほぼCG。日本のミニチュア特撮職人たちの活躍があって撮れたこれまでの怪獣映画でしたが、今は国内外で活躍する日本のCGクリエイターが支えているというわけです。見直そうという方は、この辺りも注目するといいかも。
各作品の配信スケジュールは以下。ゴジラ3作品は本日より配信開始。
GODZILLA*1998公開 ／2018年8月1日
奇跡のリンゴ ／2018年8月1日
青天の霹靂 ／2018年8月1日
GODZILLA ゴジラ *2014年公開 ／2018年8月1日
神さまの言うとおり ／2018年8月1日
寄生獣 ／2018年8月1日
寄生獣 完結編 ／2018年8月1日
orange-オレンジ- ／2018年8月1日
シン・ゴジラ ／2018年8月1日／独占配信
世界の中心で、愛をさけぶ／2018年8月8日
いま、会いにゆきます／2018年8月8日
トリック劇場版 ／2018年8月8日
トリック劇場版2 ／2018年8月8日
劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル ／2018年8月8日
トリック劇場版 ラストステージ ／2018年8月8日
バクマン。／2018年8月8日
ロボコン ／2018年8月29日
阿修羅のごとく ／2018年8月29日
サイレン FORBIDDEN SIREN ／2018年8月29日
岳 -ガク- ／2018年8月29日
星守る犬 ／2018年8月29日
宇宙兄弟 ／2018年8月29日
悪の教典 ／2018年8月29日
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ／2018年8月29日
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド ／2018年8月29日
アイアムアヒーロー ／2018年8月29日
Amazon Primeは、年会費3900円（税込）で、お急ぎ便やPrime Video、Prime Musicなど様々な特典を利用できます。
