Xperia XZ3正式発表。Android 9、QHD+有機EL、電池増量

掲載日時: 2018/08/30(木) 20:30

 Sony Mobileは、IFA2018に先駆けて、新型スマートフォン「Xperia XZ3」を正式発表しました。

厚みが若干改善

 XZ3の寸法は高さ158mm、幅73mm、厚さ9.9mm。

 XZ2と高さと幅は変わらず。重量は4g減。さらに11.1mmという異常な厚みも改善、9.9mmになりました。あの分厚くてランチパックの始祖となったXperia ZL2ですら10.8mmでしたが、ようやくXZ3にて1cm以下に収まったことになります。とはいえiPhone Xは7.7mm、P20 Proは7.8mmなので、依然として最新スマホの中で厚い部類なのは変わりません。

 XZ2は5.7インチであの寸胴肥満筐体だったのに対し、XZ3はシェイプアップしつつ幅と高さはそのままに6インチへと大画面化・狭額縁化を果たしたことになります。XZ2はあそこまでの重量級にも関わらず電池容量3060mAhへと減少していたのが心底謎でしたが、XZ3は重量微減にもかかわらず3330mAhに容量増加。

カラーバリエーション

 Black、White Silver、Forest Green、Bordeaux Redの4色。

有機EL採用

 ディスプレイにようやく液晶ではなく有機ELを採用。18:9の縦長で、四隅は角丸。解像度はQHD+(2880×1440)に向上。左右エッジラウンド。

 情報の常時表示に対応します。ロック画面に音楽、写真、時計、通知などの重要な情報が表示させ続けることができます。

 有機ELは黒い部分は発光しないため電池消費を抑えられます。とはいえ表示させっぱなしだと焼き付きます。このため、表示部分が常に違うような仕組みで、情報をロック画面に表示し続けるというわけですね。

Side sense

 エッジ部分をダブルタップで呼び出せるアプリケーションランチャーSide senseを採用。ランチャー内のアプリはAIがレコメンド。

マルチメディア

 依然としてDynamic Vibration System搭載。スピーカーはS-FORCEステレオ。映像エンジンX-Reality for mobileによるHDR表示に対応。新たにBRAVIAの技術で有機ELの画質を調整しているとのこと。

カメラ

 電源ボタンや物理シャッターボタンを押さずとも、本体を取り出して被写体に向ければカメラ機能が起動。

Android 9 Pie

 Android 9 Pieをいち早く採用、出荷時搭載でXperiaが一番乗りに。

スペック

OS Android 9.0 Pie
CPU Snapdragon 845
メモリ 4GB
ストレージ 64GB 
ディスプレイ 6型 18:9 QHD+ (2880×1440)
P-OLED
Corning Gorilla Glass 5
カメラ 19MP Motion Eye
インカメラ  13MP
 バッテリー 3330mAh, QC3.0
寸法   158 x 73 x 9.9 mm, 193g
その他  Wi-Fi  2.4/5GHz, Bluetooth
USB Type C, 指紋認証
ステレオスピーカー
USB-PD
IP65/68
LDAC

発売日・価格

 欧州にてまもなく予約受付開始。今秋以降日本含む世界で発売。

2018年9月4日17時13分追記:expansysにて仮予約受付が開始されました。

2018年10月12日追記:KDDIが取扱を発表。発売は11月上旬。auオンラインショップにて予約受付を開始。

総評

 特に大きな変化は期待していなかったのですが、高解像度の有機ELディスプレイ搭載が嬉しいですね。正しくベゼルは黒へと回帰。有機ELを活かした機能や、Galaxy風のエッジアプリランチャーも。

 指紋認証センサーの位置は相変わらず良くないですが、デザインはブラッシュアップされ、カラーリングもかなり良く、黒ベゼルで引き締まった見た目に。特に緑と赤が最高ですね。

 これ自体はまだ改善の余地が大いにあるだろうと感じつつも、少なくともトレンドを追う気は伝わったので、今後のXperiaに期待したいところ。XZ2 PremiumのAUBEを他のモデルにも採用しつつ、もう少し薄型化軽量化を進め、画面内指紋認証・顔認証を採用してきたら良い勝負ができるかもしれませんね。

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