Android搭載 デジタルカメラ「Zeiss ZX1」がついに登場!

掲載日時: 2020/11/06(金) 12:01

カメラ界の歴史に新たな1ページが刻む「Zeiss ZX1」

 2018.09.29の写真イベント「フォトキナ2018」でカールツァイスが開発発表した、フルサイズセンサー搭載のレンズ一体型Android搭載デジタルカメラ「ZEISS ZX1」がついに米国の写真関連通販大手量販店「B&H」で在庫ありで販売開始です!!

 本機の特徴は、メーカー自身のキャッチフレーズで「フローに乗ったまま。」と謳っているように、「撮影」「編集」「共有」が高次元かつ、簡易に出来ることです。

 京セラCONTAX時代からのカールツァイス信者である筆者は、発表当時から発売されたらすぐに購入するぜ!と意気込んでいたものの、開発発表から音沙汰なく2年……。長かった!

 筆者は、セミプロとして写真を撮影しており旧来からPC版のPhotoshop、Lightroomユーザーであり、また、記事を執筆させていただいているように、Androidスマートフォンを熱愛しています。そんな自分には、開発発表時からの主要なキーフレーズだけでよだれが止まらないぐらいに興味津々でありました。

 そんな「ZEISS ZX1」が販売開始と知り、ふっと気絶してカートに入れてしまいました

ZEISS ZX1 B&Hの購入画面

 しかし、残念ながらまだ日本への発送はできない状態でした。冷静になってみてみると、お値段 $6,000(約63万円)……。ひぇぇぇ。

 気を取り直して、本機をなぜ「歴史に新たな1ページ」が刻まれると持ち上げているのか、気になる特徴を、現在のカメラ(写真撮影)の問題点と合わせて再整理します。

現在のカメラ(写真撮影)の問題点

 スマートフォンや、本機のようなカメラで撮影している写真が好きなユーザーがしたいことは、「映える作品作り」であって、ファイル管理でも画像編集でもない!お気に入りの写真が出来るまでの過程の部分はできるだけ簡単・短時間に済ませて、作品を完成させたいのです!!

 現在、コンパクトデジカメは言うに及ばず、一眼レフカメラ(ミラーレスカメラ含む)の需要が振るわないのは、以下に記載した1.〜5.の写真撮影後のフローが順番に発生するのが面倒だからと断言します。

  1. ファイル移動(カメラからスマートフォンやPCへ移動)
  2. ファイル管理(バックアップと、移動した後のフォルダ分け)
  3. ファイル選定(多くのファイルからOKテイクを選ぶ)
  4. ファイル編集(Photoshop、Lightroomなどで画像編集)
  5. ファイル利用(SNSなどへの投稿)

 これらが現在の写真撮影の問題点と言えます。

写真撮影フローに革命!ZEISS ZX1の特徴

 上記にあげた点が、既存のカメラだと全てが非常に面倒くさい!しかし、ZEISS ZX1は違います。

512GBの内蔵メモリー

512GBの大容量メモリ搭載

 写真をSNS投稿するまでファイル移動の必要なしが凄い!512GBを誇る大容量の内蔵メモリーで、買ってきたまま容量の心配なく撮影しまくってもほとんどのユーザーに不足のない容量を誇ります。

Adobe Photoshop Lightroom内蔵(AndroidOS搭載)

Lightroomで簡単にファイル管理

 写真の選定(レーティング)と編集が簡単に可能なのが凄い!写真が好きなユーザーは、もちろん写真を沢山撮影します。作品作ろうと撮影するユーザーなら尚更いろんなシチュエーション、角度で撮影しますが必要なOKテイクの写真は一握りになります。本機はAdobe Lightroom搭載により、画面のタッチ操作で写真の選定(レーティング)が簡単に可能です。

Lightroomで高度な編集を手軽に

 そして、そのままの流れで簡単に高度な編集までがタッチ操作で直感的に可能なことがさらに凄い!!無駄に複雑なPC操作を覚える必要はありません!

通信機能内蔵(Wi-Fi、Bluetooth搭載)

写真を自動でバックアップ

 WiFi、Bluetooth通信機能内蔵でケーブルレスで、PC版のLightroomへの同期が自動で出来るのが凄い!本機はType-C端子を持ち、外部メモリーへの直接保存を始めPC接続も可能ですが、やはり無線通信の手段があるのは簡単です。

SNSへの投稿がカメラ単体で可能

そして、AndroidOS搭載を生かして、さまざまなSNSへの投稿までがカメラ単体で可能が凄い!まさに全てが「フローに乗ったまま。」です。

ZEISS Distagon T* 35mm/f2 レンズ搭載

Zeiss ZX1のレンズを真上から

 歪みの少ない単焦点、ハイスピードレンズを一体型で搭載が凄い!

 筆者は、その昔から歪みが少なくシャープで、かつこってりとした色合いのカールツァイスのレンズが好きで、様々なカメラマウントで使っていますが、一体型というところがポイントです。

 メーカー純正状態で一体型ということが、様々なレンズを交換して使用する一眼レフやミラーレスカメラと異なり、そのレンズに特化した専用のチューニングが出来るということです。早く撮影した画像をみてみたいものです。

3740万画素 フルサイズセンサー

 コンパクトなカメラ筐体にフルサイズセンサー搭載が凄い!

 高画素が凄いのではなく、フルサイズセンサーが凄いのです!画素数が多くてもセンサーサイズが小さいと、光が多く取り込めずに写真に画像処理が多く必要となりノイズが乗ってしまったり、ディティールが失われるなど良いことがありません。余裕のあるフルサイズセンサーからは、豊富な情報からハッっとするような画像が生まれます。

SIMを非搭載が残念!

 最後の最後に残念な点を1点だけ。

 なぜSIM搭載をしていないのか!なぜ単体で通信出来るようにしなかったのか!!これは本機で唯一の残念な点(値段が高いのもありますが、そこは我慢!)です。

 日本発売もまだの本機に次を望むのは時期尚早ではありますが、ぜひ次期種では対応していただきたい。そして日本メーカーさん、チャンスです!この流れにぜひ乗った新機種で需要の巻き返しをしましょう!!

 本体の紹介から、撮影した画像まで英語版ですが、B&HのYoutubeで公開されていましたので参考まで!

情報元Zeiss

おすすめ記事

何が出るのか教えて!シャオミ日本新機種、「Ultra」だけではない伏兵が存在か?

2024-04-29 23:58:57會原

Mi MaxXiaomiXiaomi 14 UltraXiaomi Pad 7 MaxXiaomi SU7 Max

シャオミは、X(Twitter)にて連日ティザーを投稿。このなかで、中国Weiboで使用したXiaomi 14 Ultraのティザー画像が存在しており、もはやXiaomi 14 Ultraの登場は確定的となっています。一方で、他のティザーも気になるところ。モニターなどスマホ以外の製品のものと思われるティザーも含まれていますが、スマホの可能性が高そうなものも。「最先端の超高速充電」とあることから、こ...

【朗報】Android 15は新しい「強制ダークモード」対応かも

2024-04-29 00:38:35會原

Android 15ダークモード

ダークモードがさらに広がりそうです。9to5Googleが伝えています。UIを黒基調にするダークモードは数年前にようやく定着しましたが、依然として非対応のアプリがあります。Android 15では、アプリにダークモードを強制するための新しいオプションがあるとのこと。Android 10から、GoogleはAndroidアプリで開発者オプションとして「フォースダークのオーバーライド(強制ダークモード...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

カテゴリー