Black Shark 5シリーズ発表。144Hzや「電力直接供給」対応も

　Xiaomiが出資するゲーミングブランドのBlack Sharkは、ゲーミングスマホの「Black Shark 5」シリーズを発表しました。

Black Shark 5 Pro

　Black Shark 5 Proはおよそ8万円からという価格ながらSnapdragon 8 Gen1を搭載するゲーミングスマホ。

　当然、液冷などを備えた非常に高い冷却性能をアピール。

　AnTuTuベンチマークは1129716点を記録。これは今までのSnapdragon 8 Gen1およびDimensity 9000搭載機のスコアを大幅に凌駕していますが、BlackSharkは総合点数のみしか発表していません。ストレージはNVMeとUFSでRaidを構成していると謳っており、UFS 3.1と比べて読み取り性能が124%向上しているとアピール。メモリもLPDDR5を採用しており、今回のAnTuTuベンチマークのスコアの高さはこういった部分からきているものと予想できます。

　ゲームに関連した機能も充実しており、本体側面のLRトリガーに加え、割り当てが可能な感圧式のボタンを画面下に備えます。LRトリガーは格納することができます。

　ディスプレイは6.67インチのフルHD+（2400×1080)有機EL、リフレッシュレートは144Hz。タッチサンプリングレートは720Hzで、ゲーム映像をなめらかにするMEMCに対応。

　カメラは1億800万画素+1300万画素超広角+500万画素マクロの3眼。iPhone 11 Pro以降のカメラを逆にしたような配置です。また、DxOMarkのオーディオ分野において86点で現在一位となっているようです。

　バッテリーは4650mAh、120Wでの高速充電に対応。高速モードで15分、恒温モードで24分で満充電が可能であるようです。さらにXperiaのHSパワーコントロールのような、バッテリーを介さず本体に直接給電する機能に対応。

　本体色はブラックとホワイト、様々なグッズが付属する中国航天版の三色。「これぞゲーミング」といえるような大胆なデザインで、背面にはLEDも備えます。

　価格は最廉価モデルが4199元、中国航天版が5199元からで、それぞれ日本円で8万円、10万円となっています。

Black Shark 5

　Black Shark 5はSnapdragon 870を搭載、価格は5万円台とそれなりに安い価格帯のゲーミングスマホ。

　熱処理関連は手を抜いておらず、Black Shark 5 Proと同等であるとみられます。ディスプレイのスペックもBlack Shark 5 Proと完全に同一の6.67インチフルHD+(2400×1080)有機ELで、リフレッシュレートは144Hz。同様にLRトリガーや画面内感圧式スイッチを備えます。

　カメラは6400万画素+1300万画素超広角+マクロという構成。インカメラは1600万画素。バッテリーも変わらず4650mAhで120W給電に対応。最速15分での満充電や直接給電が可能であるとしています。

　本体色はブラックとホワイト、グレーに加えて中国航天版が用意されます。

　価格は2799元から、中国航天版は3499元。日本円にして5万円台と、かなり安い価格帯に位置するゲーミングスマホとなります。

Black Shark 5 RS

　Black Shark 5 RSはBlack Shark 4 Proをブラッシュアップしたモデルという立ち位置で、外観は4シリーズと同等。

　SoCはストレージの構成により異なり、メモリ8GBとストレージ256GBはSnapdragon 888を搭載、同12/256GBのモデルはSnapdragon 888+を採用しています。

　ディスプレイは6.67インチのフルHD+（2400×1080)で、リフレッシュレートは144Hz、タッチサンプリングレートは720Hzと上位シリーズと同等。上位モデルと同一の機能を備えています。

　カメラは6400万画素+800万画素+500万画素でインカメラは2000万画素。TCL 10シリーズやGalaxy S10、Pixel 6シリーズを思い起こさせる横長デザインです。

　本体色はブラックと蛍光グリーンの二色。特別版は用意されていません。

　Snapdragon 888搭載のモデルが3299元、Snapdragon 888+は3799元。Black Shark 5と5 Proの間に位置するスペックです。