弱点補完。中国版Xperia、ソフトウェアをMeizu Flymeで現地化
掲載日時: 2022/05/17(火) 18:01
「魅族(Meizu)Flyme人気機能がソニーのスマホに実装！中国人にとって使いやすすぎる！」といった題の記事が5月11日、中国「快科技」に掲載されていました。まずは当該記事の最初の方を翻訳しますので御覧ください。
Meizuって人気メーカーなの？
Meizu Flymeは皆さんご存知、中国国産の優秀なAndroidベースOS。ユーザー体験も完璧で中国人の使用にぴったり。海外ブランド・ソニーのスマホは作りに関しては広く好評を得ているものの、OSは中国ユーザーにとってとても使いやすいとはいえないところ。この2つが結合すると、どんな火花が飛び出すのか?
と、まずはこういったストーリーです。「Meizuって皆さんご存知なの？」という疑問についてですが、中国市場シェア率はここ2年ほど1%いくかいかないかなので、知らない読者もいるのは無理はないかと思われます。
とはいえ、僕らのXperiaはMeizuの後塵を拝するような始末なので、もはや近眼ガチ勢の視力勝負のようなもの。
売れ行きの数字は「もはや低ければ低いほど『おいしい』のでは」レベルですが、Xperiaは「索尼大法好！（ソニーの教えは素晴らしい！）」を合言葉にするソニー信者が買い支え、Meizuもインターフェイスにこだわり機能があったり、背面に液晶をつけてみたりと謎機能を盛り込むことで根強いファンがいます。
さて、快科技の記事に戻りましょう。
Flyme各種機能を実装！
昨年10月、魅族FlymeとソニーXperiaのブランド提携が合意に達し、ソニーXperiaシリーズのローカライズ使用体験のレベルアップに、とてもよい反響がありました。
5月11日、魅族Flymeは、ソニーと提携してXperiaシリーズのスマホOS体験レベルアップを持続的に推進していき、Aicy、セキュリティーセンター、イメージライブラリなどFlyme人気機能は既にXperiaスマホに実装されており、ソニースマホユーザーの為によりよいローカライズOS体験を提供していくと発表。
Xperia新モデルは、オリジナルのAndroidOSを基礎として、Flymeのアプリストア、メールボックス、天気、ニュースをプリインストールするほか、今回はじめてXperia向けにカスタマイズされた機能メニュー、イメージライブラリ、メッセージ、スマート音声アシスタント、セキュリティセンターなどを盛り込みました。
機能メニューには様々なショートカットが用意されており、たとえばキーワード検索、QRコードリーダー、支払いコード、荷物追跡、ToDoメモ、返済・支払いなどの機能が盛り込まれています。
イメージライブラリには豊富なイメージAI分類、写真組み合わせや編集処理などの機能を搭載。人の顔、事柄、場所、時間などで分類し、検索しやすいようになっています。
Xperia専用メッセージ機能では、SMS自動分類、認証コード自動取得など、日常の使用に便利になっています。セキュリティーセンターでは、迷惑SMS、迷惑電話をフィルタリングし、スマホOSにリスク回避させるとともに、スマホお探し機能も提供。
手でスマホを操作できないとき、スマート音声アシスタントが音量調整、明るさ調整、架電、WeChat送信など、ユーザーに便利で素早い音声コントロールを提供するほか、暇なときはAicyが話し相手に。
中国でソフトが弱いXperia、補完に期待
以上「なんだこのゴリ押し記事は？」とお思いになるかもしれませんが、同じ日に同じテーマの似たような記事が複数掲載されていたので、まあMeizuが投稿させたのでしょうか。
それはそうと、Meizuは以前から「ソフトウェアは頑張ってるけどハードがダメ、小米の方が値段も安いしクオリティも高いから、Meizuに興味は湧いても買う気にならない」とよく言われており、一方Xperiaは中国ソニー信者からすら「さすがXperia！見た目がもうSONY！インターフェイスには触れないことにする」と言われ続けていたところ。
ともに、ネットでは話題にあがることが多いのに使っている人を見たことがないと言われるブランドですが、今回、互いに弱点を補完し合うということで、悪くない取り合わせかもしれません。
あくまでOSはAndroid
Xperia PRO-I、Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIには、今夏リリースのソフトウェア・アップデートバージョンの機能メニュー、メッセージ、イメージライブラリ機能を投入します。
このほかソニー中国法人からもリリースが出されており、Xperia 1 IVにも適用されるようです。
OSを完全にMeizu Flymeで置き換えるというわけではなく、あくまでXperiaのネイティブAndroidベースは維持したまま、協力の下アプリや機能を現地化。この提携関係は長期にわたるといいます。
魅族Flyme×索尼Xperiaのご活躍をお祈りします。誰かにレビューしてほしいですね。