コスパ最悪?Apple MagSafe バッテリーパックレビュー

掲載日時: 2022/09/07(水) 20:50

 Appleから販売されているMagSafe バッテリーパックを購入しました。レビューします。

開封

 スライド式で取り出すおしゃれなパッケージ。

 説明書というより注意事項が羅列されたものが同梱されています。

 MagSafe 面はさらさらした素材になっており、ゴミの付着が気になりそうなものの、付着しない、という不思議な素材。

 端子はもちろんMagSafe。左側の小さいポッチはLEDライト。充電状況のステータスを表示します。

なんで今買ったの?

 昨年販売開始され、iPhoneの背面に取り付けるだけで充電できる、というコンセプトで登場したものの、あちこちから不評の嵐。というのもMagSafe対応なもののワイヤレス充電は最大5W(後にアップデートで7.5Wに対応。バッテリーにアップデートの概念があるんだ……)、バッテリー容量も1460mAhしかないという数字だけでみれば微妙な製品でした。それでいて価格は1万円。Apple製品をたくさん買う筆者としてもさすがにコレは微妙だなあ……と購入を見送っていました。

 しかし愛用していたcheeroのモバイルバッテリーがへたってしまったこともありモバイルバッテリーを新たに購入することに。

 同時期。7月に入ってからApple製品は軒並み値上げされ、ますます富豪しか買えない製品になり貧民としては非常につらいです。そんな中、AppleのMagSafeバッテリーパックはまさかの1万5千円超という驚きプライス。”モバイルバッテリー”としては高いよな~~と思っていましたが、Amazonでは1万円で販売されており、5千円オフじゃん!安い!と脳死でポチっていました。円安前の価格と大差ないので数字の魔力というものは恐ろしいです。

使用感

 バッテリー自体の充電はバッテリーのLightning端子に直接挿すか、Lightningで充電されているiPhoneの背面に取り付けることでリバースチャージすることもできます。バッテリーパックにLightningを挿し、その状態でiPhoneをくっつければパススルー充電にも対応します。とりあえずくっつけてiPhoneかバッテリーパックのどちらかに挿しておけば充電されるという仕組みのようです。

 ちなみにバッテリーパックはリバースチャージに対応しているものの、一般的なワイヤレス充電器にバッテリーパックをおいても充電はされないようです。

※余談ですがMagSafeはMFi認証されたものならばNFCを介して通信しているようで、きちんと認証された製品かどうかをチェックしています。きちんと認証されているデバイスであればMagSafeのアニメーションが表示され、認証されていないデバイスであれば一般的な充電器と同じ表記になります。Ankerを始めとするサードパーティメーカーではMagSafe対応という直接的表記はせず、マグネット式とぼやかしてあるのはそういうことのようです。

 購入直後はモバイルバッテリーのような使用感で使っていました。iPhoneのバッテリー残量が20%を切ったら背面にカチッと取り付ける。MagSafeバッテリーパック独自のアニメーションがかっこいいです。

 しかし、この使い方では一向にiPhoneのバッテリー残量は増えず、むしろ減る一方でした。いやこれなら普通に有線で繋ぐほうが確実で速いよ。と思ってしまいました。

 数日試行錯誤色々使っていて気づいたのですが、これは「モバイルバッテリーとして使うのは誤りである」ということ。バッテリーパックでしょ?どう違うの?これは過去のAppleの製品から紐解くことができます。

モバイルバッテリーだけどそうじゃない

 iPhone 11までApple純正品でSmart Battery Caseと呼ばれる製品が存在していました。この製品はiPhoneのケースと外部バッテリーが一体になっており、取り付けるとiPhoneの駆動時間を約50%ほど伸ばすことができる製品です。モバイルバッテリーと違い、iPhoneと一体になっているのでケーブルの心配もなく、残量もロック画面やウィジェットで確認できるという純正ならではの優れもの。しかしこのSmart Battery Caseには大きなデメリットがありました。Smart Battery Caseの電池残量が0%になると、ただの分厚い、重たい邪魔なケースになるということ。0%なのに分厚くて重たいケースをつけないといけないのは非常に邪魔で鬱陶しいです。

iPhone 11までのSmart Battery Case

 これがMagSafeバッテリーパックならどうでしょう。100%の状態のiPhoneに取り付け、更にMagSafeバッテリーパックを取り付けておく。バッテリーパックの残量が0%になれば外せばOK。しかもケースはお気に入りのケースをそのまま使えるという今までのSmart Battery Caseのデメリットを一気に解決できる優れものというわけです。そう考えれば少ないバッテリー容量やそれほど大きくない出力にも納得できます。

画像引用元:Appleサポート

総評

 一般的なモバイルバッテリーと期待して購入すると大外れですが、Smart Battery Caseの後継と考えれば非常に進化した製品ではないかと思います。

 初めは「微妙だな~」と思って使っていましたが、Smart Battery Caseのような使い方をしていくと「いやめっちゃいいな~」と考えが180度変わりました。しかもバッテリーパックの充電は充電器に挿したiPhoneにくっつけておけばOKなので、荷物が減るのも楽です。

 最近のモバイルバッテリーは10,000mAhや20,000mAhと大容量になったものの、正直そんな大容量いらないよ!あとちょっと伸ばせればOKだよ!という人にオススメです。

Apple MagSafeバッテリーパック

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