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北朝鮮の「マドゥサン」折りたたみスマホ発売。DPRK OS搭載、価格31万5千円

開いた状態の北朝鮮の本型折りたたみスマホ「マドゥサン」

画像出典:Sally Yin氏のX投稿

 SamsungのGalaxy Z Fold、そしてAppleのiPhone Duoと、本のように開く折りたたみスマホは各社の高級機で定番になりつつあります。

 その波は、一般の市民が国外のインターネットへ自由につながらない北朝鮮にも届いているようです。

 北朝鮮ブランド「マドゥサン」(마두산、Madusan)の折りたたみスマホを実際に開閉する動画が、11月1日にXで公開されました。

 約10秒の動画では、閉じた状態から本体を開くと内側の大きな画面が現れます。ロック画面には朝鮮語で日付が表示され、背面には3連カメラを配置してます。

 投稿によると、北朝鮮のスマホは「DPRK OS」と呼ばれるAndroid改造版で動き、外国のSIMカードは使えず、Wi-Fiにも接続できないとのこと。加えて、北朝鮮の携帯電話網「強盛網」(강성망)が4Gを運用している点も紹介しています。

 NK TechLabによると、北朝鮮のスマホはWi-Fiの設定画面が封じられており、国営のWi-Fi網「未来」(미래、Mirae)には専用アプリでつなぐ仕組みです。

「마두산」のロゴが入ったマドゥサンの背面

画像出典:Sally Yin氏のX投稿

 マドゥサンの折りたたみについては、北朝鮮のIT事情を追う米NK TechLabが6月に「マドゥサン 2222」の存在を伝えていました。同国で手に入る初の本型(横開き)折りたたみスマホとみられ、Honorの「Magic V2 RSR」をベースにした端末とみられるとのことです。

 一方、マドゥサンの販売店で撮影された動画には、価格として「2000」の数字が表示されていました。通貨の表記はないものの、NK TechLabは他国での相場に近いことから米ドルとみており、価格31万5千円ぐらい。今回の動画に映る端末が「マドゥサン 2222」と同じ機種かどうかは、投稿内では言及されていません。

 マドゥサン(마두산경제련합회、マドゥサン経済連合会)が折りたたみスマホで知られるようになったのは2024年のこと。NK TechLabによると、平壌の「全国情報技術成果展示会」に同社の縦折りスマホが登場していました。

 そしてRedditユーザーの指摘から、同年9月にベルリンで開かれた家電見本市IFAのDOOGEEブースに、同じ端末がMadusanのロゴ入りで並んでいたことが判明しました。

 ベースとなった機種はDOOGEEの縦折りスマホ「V Flip Pro」で、DOOGEEの担当者も北朝鮮市場向けだと認めたとのこと。すまほん!!でも当時、IFAに展示された「北朝鮮の折りたたみスマホ」として紹介しています。NK TechLabによると、この縦折り機は「マドゥサン 1005」として販売されています。

 さらに、現地の他ブランドも折りたたみに乗り出しています。NK TechLabによると、有力スマホブランドの「プルンハヌル」(푸른하늘、青空の意)が、10月26日に始まった第18回平壌秋季国際商品展覧会で折りたたみスマホ「プルンハヌル 2026」を展示しました。

 ベース機はいずれも中国メーカー製とみられます。それでもHonorの折りたたみスマホが店頭に並ぶ光景はかなり強烈です。金正恩総書記がOPPO製、金与正氏がHonor製の折りたたみを使っていることは知られていますが、指導層の愛用品にとどまらず、富裕層向けの売り物にまで広がっている実態がうかがえます。国外のネットから遮断された北朝鮮で、最先端の折りたたみ端末が使われているのは不思議な感じがしますね。

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