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終わりなきスマホ高騰に福音?「再生メモリー」増加の可能性浮上、ただし品質面に懸念も

SamsungのLPDDR4Xメモリーチップ

SamsungのLPDDR4Xメモリー(再生品の画像ではありません)

 メモリー価格の高騰で、スマートフォンの部品コストは上がり続けています。その対策として実行メモリを減らす動きも伝えられるなか、今度は安いスマートフォンに「再生メモリー」が増えるかもしれません。

 調査会社のTrendForceは11月6日、スマートフォンにおけるリボールメモリー(再生メモリー)の普及率が、2026年の約3〜4%から2027年には7〜9%へ上がる可能性があるとの予測を発表しました。

 モバイル向けDRAMの契約価格が上がり続けており、スマートフォンメーカーは入門機や低価格機を中心に、安価なリボールメモリーの採用を増やしているといいます。

 リボールメモリーは実質的な再生DRAM。古い機器から回収したチップを再加工し、新しいはんだボールを付けて再び使えるようにしたものを指します。

 TrendForceによると、現在市場に出回っているリボールメモリーの大半はLPDDR4Xの4GB品で、主に1299元(約3万800円)未満の4Gスマートフォンに使われています。

 この価格帯の消費者は値動きに敏感で、安さが競争の決め手。そのためメーカーはリボールメモリーで部品コストの上昇を和らげ、販売価格を抑えられるとのことです。

 しかし、DRAMの値上がりは2027年1〜3月期にさらに勢いを増す見通し。スマートフォンメーカーのコスト負担が重くなる一方で、TrendForceは、仕様を落とした部品やリボールメモリーの採用が徐々に上の価格帯へ広がる可能性があるとみています。

 一方、リボールメモリーの採用は今のところ入門機や低価格機に集中しています。TrendForceによると、2027年に普及が進んでも、スマートフォンが年間に消費するLPDRAMのビット量に占める割合は比較的小さいままで、DRAM契約価格の上昇傾向を大きく変えることはなさそうです。

 同社は10月30日の報告でも、利益率の低いモデルの短期的な緩衝材にしかならないと分析していました。

 また、TrendForceによると、リボールメモリーは調達が複雑で品質の安定性も読みにくく、製品の信頼性を損なって端末の寿命を縮める懸念があります。その結果、消費者の信頼やブランドの評判が傷つき、保証や修理の費用も増えかねないとのことです。

 個人的に引っかかるのは、買う側から見えない部品だという点です。値上げや実行メモリの削減なら価格やスペック表で気付けますが、チップが再生品かどうかまでスペック表に書いてもらえるとは思えません。利益の薄い低価格機でコストを削りたいメーカーの事情は分かるものの、数年使ってから壊れやすいと分かったのでは遅いところ。安い機種を選ぶ時は、価格だけでなく保証の長さや修理の受けやすさも見ておきたくなる話です。

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