遅れてきた真打ち?発売日が迫るOptimusG Pro L-04E をチェック

掲載日時: 2013/03/30(土) 20:43

 ドコモの春モデルとして発表されたものの、発売日が他のNEXTシリーズより少し遅くフルHDディスプレイやクアッドコアCPUという高いポテンシャルを持ちながらも忘れられがちなOptimusG Pro L-04Eをチェックします。

Pro がついて前身モデルから更なる進化

向かって左がL-04E 右がL-01E

 OptimusG Proは前身であるOptimusG(L-01E)を進化させ、洗練させたモデルとなっています。主な相違点を表にまとめてみました。

  OptimusG (L-01E)  OptimusG Pro (L-04E) 
 チップセット  APQ8064 1.5GHz クアッドコア  APQ8064 1.7GHz クアッドコア
 RAM  2GB 2GB 
内蔵フラッシュメモリ   16GB 32GB 
画面サイズ   4.7 インチ 5.0 インチ 
画面解像度  HD(720 * 1280) Full HD(1080 * 1920) 
 バッテリー  2210mAh(着脱可)
三洋電機製 
3000mAh(着脱不可)
LGケミカル製 
防水 対応  非対応 

 CPUは動作クロックが向上、内蔵フラッシュメモリの容量も増え、画面サイズも大型化、また昨今のハイエンドモデルでは当然になりつつあるフルHD解像度のディスプレイも搭載しています。

 バッテリーは容量が増えたものの、残念なことに裏蓋の取り外しができず着脱は不可。3000mAhと大容量なもののクアッドコアのCPUとフルHDのディスプレイを搭載していることを考えると、予備のバッテリーが欲しくなります

 なお、以前のモデルでは防水に対応しており、LG電子特有のキャップレス防水にも対応でしたが、今モデルは防水に非対応なので、注意が必要です。

物理ボタンが復活 ボディも丸みを帯びたものに

 平坦なディスプレイのデザインにワンアクセントを加えているのが、前モデルではタッチ式だったホームボタン。今回は物理式のボタンに変更されています。

 LEDを内蔵しており、充電中は緑色に光るほか、電話の着信やメールの受信などの通知も兼ねています。

 本体デザインは前作の角張ったデザインから一新、丸みを帯びたボディに変更されています。裏蓋の取り外しができないようにした結果、デザインの可用性が増したのでしょう。握りやすく手にフィットするので、この点は順当な進化と言えるでしょう。

フルHD&ギャップレスのディスプレイ

 昨今のハイエンド機では当たり前となりつつある、フルHDの解像度のディスプレイを搭載。また、カタログではわかりづらい変更点として、液晶とタッチパネルの間にあった空気層を無くしたギャップレスの液晶を採用しており、高い解像度も相まってとても綺麗です。

 ディスプレイに関しては百聞は一見にしかずという言葉あるように、店頭のモックで確認するとその違いは一目瞭然かと思われます。ぜひチェックしてみてください。

Optimusならではのソフトウェアも

 OptimusGから搭載されていた、Qスライド機能が進化し、対応アプリを縮小しウインドウで操作できるようになりました。以前のQスライド機能はあくまでも画面上でアプリを透過させるもので、アプリの上に必ずアプリが重なって表示される実用性の低い仕様でした。

旧バージョンのQスライドの様子

 ただし、ウインドウ表示に対応しているアプリが少なく、まだ実用に耐えるほどの数がありません。

 ブラウザは普段Chromeを利用していますし、動画のプレイヤーもGoogle Playからインストールしたものを利用しているため、もっと多くのアプリに対応して欲しいなと思います。

 この点はLGエレクトロニクスがソフトウェアの仕様を外部に公開する必要があるため、なかなか難しいのかもしれませんね。

ハイエンドなOptimus 海外モデルもチェック

 以上、さらりとOptimusG Proの注目ポイントをチェックしてみました。筆者はOptimus Gを愛用しているため、Proの発表を聞いたときは思わず胸が高まりました(しかし、秋モデルで発表されたモデルの新モデルが春に出るとは……トホホ)

 OptimusG Proは前モデルと異なり、ディスプレイ・バッテリーもLG製のものに変更され、汎用部品が多いスマートフォン市場で少しだけ尖ったモデルになっています。

 国内モデルと海外モデルでは今回も大幅に仕様が異なり、海外モデルではバッテリーの着脱が可能で防水機構を搭載しており、前作のGとは真逆のアプローチになっています。またディスプレイサイズも微妙に小さくなっているので、気になる方には気になるかもしれません。

 防水仕様が日本モデルでは廃止された点がとても残念に感じられます。このあたりは大人の事情や設計上の事情があるのでしょうが、筆者からすると「せっかく日本で出すのになあ」という感じでしょうか。

 細かい点が気にはなりますが、これでも十分にハイエンドなOptimusG Proはすでに予約が開始されており、2013年の4月4日から発売予定です。興味が湧いた方はぜひぜひWebだけでなく店頭でチェックしてみてください。

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