Anker Astro2 第2世代 9000mAh 高性能 大容量 モバイルバッテリー レビュー

掲載日時: 2014/08/06(水) 11:00

 もはや完全な生活必需品、ライフラインとも言えるスマートフォン。ハードとソフトウェアの改善に伴ってバッテリーの保ちも良くなってきましたが、あると安心なのがモバイルバッテリー。価格も大分こなれてきまして、大容量の物が安価に手に入るようになりました。サイズ的にも小型・軽量化しているので、持ち歩きも容易になっています。

 さて、5ポートハイパワー充電器などで有名なAnker社から、PowerIQ搭載のモバイルバッテリーAnker Astro2 第2世代 9000mAhが発売されました。早速入手しましたのでレビューしたいと思います。

製品パッケージ

 黒と白の2カラーから選択出来ますが、今回は白を選択。パッケージは良い意味で簡素。すぐれた製品を低コストで、というAnker社のポリシーが感じられる点でもあります。

 

 箱を開けたところ。PowerIQの機能を説明する紙が入っています。

 

 同梱物一式。ケーブルはマイクロUSBの一般的なものが1本付属します。バッテリー本体を充電する為のACアダプタは付属しませんので、PCのUSBポートから充電するか、別途用意する必要があります。またLightningケーブルも付属しませんから、iPhone/iPadで使用する場合はMFI準拠のケーブルを用意しましょう。ポーチが付属するのは良いですね!

外観チェック

 本体表面はコーティングされており、とても手触りが良いです。かといって、良くあるラバーコーティングのように、バッグに入れておくと埃をくっつけまくるタイプのコーティングでもありません。適度にすべすべしています。傷も付きにくい/付けにくい印象。これ、何コーティングって言うんでしょうね?恐らくラバーの一種だとは思うんですが、他でも採用して欲しいと思いました。

 コネクタ部のアップ。2台まで同時に充電可能です。なお、兄弟機である12000mAhのAstro3は3台まで同時に充電できます。一番左のポートはバッテリーを充電する為のもの。

 特徴的なのは、バッテリーの残量を示すLEDランプ。良くあるタイプのバッテリーですと、専用のボタンを押すことで残量が表示されていました。が、この第2世代Astroシリーズでは、本体を振るとLEDが点灯するようになっています。モバイルバッテリーを使おう、という時は大抵本体を手に取るので、そのまま残量確認が行えるのは想像以上に便利です。ボタンを探す手間がないのは大きいです。

 一般的なモバイルバッテリーの残量表示は3段階程度だったりしますが、第2世代AstroのLEDは10段階表示なのでより詳細な把握が可能です。ちなみに振ることで点灯するので、歩行中など、振動で常時点灯してしまう可能性がありますが、LED自体の電力消費は極わずかで、「100000回振っても、消耗は1%未満」なのだそうです。特に心配は不要ですね。

  このLEDはデバイスに給電中、およびバッテリー本体の充電中も点灯します。

 これはデバイスに給電中の様子。残量が一目で分かりますね。
 

 バッテリー自身の充電中はパターンが変わります。フル充電されると消灯します。
 

PowerIQ™とは

 さて、Anker社を一躍有名にした技術として、PowerIQがあります。iPhoneにしろAndroidにしろ、USBケーブルを介して充電しますが、実はデバイスによって最適な充電電流は異なります。その為、例えばAndroid用の充電器を使ってiPhoneを充電すると、iPhone専用の充電器を使って充電したときと比べてより長い時間かかる、といった事が起こります。以下の図はその一例です。

Anker社HPより転載

 PowerIQは、接続されている機種を自動で識別し、常に最適な電流を供給するという機能です。僕は実は初代Astro(7800mAh版)も持っているのですが、初代にはこの機能はありませんでした。

 左が初代ですが、初代には「For Android」「For Apple」の表記があるのが分かると思います。初代はPowerIQ非搭載でしたので、正しいポートに刺さないと最速充電は出来なかったんですね。更に、iPhone 2台や、Android 2台を同時に充電したいといった場合では、片方は最速充電を諦めざるを得なかった訳です。

 それが、第2世代ではPowerIQを搭載してる為、どちらのポートに何を繋ごうが、また2台ともiPhoneだろうがAndroidだろうが最速で充電が可能です。この気楽さは非常に大きいです。

 なお、Astro2では合計で最大3A出力です。ので、2A消費するiPadを接続すると、もう片方のポートは1Aしか流れませんので、iPad 2台同時の最速充電は行えません。iPad 2台充電したい!という方には兄弟機のAstro3(こちらは合計4A対応)をお勧めします。 

ACアダプタと比較してみた

 実際気になるのはフル充電にかかる時間だと思います。ということで、Xperia Z1を使って、急速充電に対応した富士通製のACアダプター04と比較してみました。バッテリー残量3%から、100%までにかかる時間を計測しました。Battery Mixを使ってグラフ化しています。

↓Astro2 第2世代

↓ACアダプター04

 正確な時間を記録する為、Triggerを使って3%になった時刻と100%になった時刻をそれぞれ記録しました。

 日付をまたいでしまっているので少し見づらいですが、
  ーAstro2 第2世代  2時間42分
  ーACアダプター04 2時間35分

 という結果になりました。なお、ACアダプターはXperia側面のマグネット充電ではなく、USBポートに直刺ししています。ACアダプターの急速充電と比べて95%以上の効率ですから、素晴らしい結果だと思います。

 改善を期待したい点

 LEDやPowerIQなど、多々改善されている第2世代ですが、不満な点もなくはありません。以下、気になった点を挙げてみます。

まとめ

 もっと安価なモバイルバッテリーもありますが、品質、デザイン、使いやすさなど、トータルで考えれば非常に有力な選択肢ではないでしょうか。保証期間も18ヶ月と長めです。執筆時点のAmazon価格は3,299円(税込)ですが、この価格で9000mAhの高性能バッテリーが買える時代になったことが驚きです。

情報元ANKER

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