ソニーの無線ヘッドホンWH-1000XM2を3ヶ月使用した感想。良い点と悪い点のレビュー

掲載日時: 2018/12/03(月) 05:12

 SONYのオーバーヘッドタイプのノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM2」を3ヶ月と少しの期間、使用しました。良かった点と悪かった点を紹介します。(動画版はこちら

良かった点

デザイン

 ブラックとシャンパンゴールドの2色。自分がチョイスしたシャンパンゴールドは独特のカラーで、ゴールドといって派手すぎない、とても落ち着いた色。側面はしっとりマットなシボ加工で触り心地最高。上品にまとまっていて、すごく気に入ってます。

良好な装着感

 装着感が抜群に良いですね。

 往々にして安いヘッドホンは、価格のしわ寄せがどこにきてるかというと、意外と重量だったりします。ところが、WH-1000XM2は重量も275gと軽く、そして何よりキツすぎず圧迫感もないため、長時間つけていても辛くなることはありません。しかも無線ですからね。ケーブルが邪魔ということもナシ。快適そのもの。

NFCが便利

 NFC搭載のAndroidスマートフォンなら、ヘッドフォンのNFC搭載部にタッチするだけで、ペアリングが完了します。煩雑な初期ペアリング時の設定をすっとばせるのはもちろん、ヘッドフォンの電源OFF時からでも起動できるのが大きな強みです。「あれ、なんか接続できてないな?」と思ったらとりあえずタッチ。これはもう手放せません。

音質

 フルデジタルアンプS-Master HXを搭載。Bluetoothの対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC。Apple Musicからハイレゾまで幅広く高音質で楽しめます。低音も良好で音に安っぽさは皆無。実際、手持ちのヘッドフォンの中でも音は良いと思います。無線だからといって全く侮れません。

ノイズキャンセル

 元々密閉型であることに加えて、ノイズキャンセル性能も高く、周囲の雑音を程よく打ち消してくれます。電車や喫茶店などでかなりの騒音をカットできます。静かだと思っていた部屋でも、WH1000XM2を使用し、外したあとだと、「あぁ、PCやエアコンの音など、結構うるさいんだな……」と実感できます。本当によく作業に集中できますよ。

アプリケーションも優秀

 ソニーのヘッドフォンアプリ(Headphones Connect)をインストールすることで、様々な制御ができます。この手の連携アプリってオマケ程度で、あんまり使わないな……というものは少なくないと思いますが、これに関してはもう必須レベルのアプリ。必ずインストールしましょう。

(電池残量や接続中のコーデックも表示。48kHz/24bit対応のaptX HDで接続に成功していることを確認)

 周囲の音や気圧からノイズキャンセルへ自動調節するモードを備えており、様々な環境で最適な騒音除去ができます。ノイズキャンセルはその仕組み上、ホワイトノイズが発生しますが、調節のおかげか他機種より小さめで気にならないように思います。

 アンビエントサウンドをオンにすると、周囲の音をすべて取り込み。ボイスフォーカスを使うと、周囲の人の声やアナウンスだけを取り込むことも。

 人混みで接続が不安定だな、という場合に接続優先モードを選ぶこともできます。普段音質優先モードで使うことが多いですが、接続安定性は悪くないと思います。

 イコライザーによる音声調節も可能。ユーザーの行動を分析して自動でモード切替なども。必須レベルというのがおわかりいただけたでしょうか?

悪かった点

 ほとんど重箱の隅をつつくようなものですが、操作系が右側面のタッチセンサーという点。上下スライドで音量、左右スライドで曲送り、タップで再生停止。感度や応答速度の問題もあって最初は戸惑うかもしれませんが、しばらく使っていれば慣れるとは思います。ただ、どうしても意図せず触れてしまって誤作動ということは起きるので、そこは物理キーでも良かったかなと。

 あとは有線接続時だと専用アプリからの制御ができないというところでしょうか。一度アプリからの制御の便利さに慣れてしまうと、これの使えない有線接続時は物足りないのではないでしょうか。「今やもう全部無線でいいでしょ?」という方には全く問題なし。

総評

 SONYは無線イヤホンを長くやってますし、さすがよくできています。毎日使ってます。作業用ヘッドフォンの決定版。もちろん通勤通学プライベートも。おすすめです。

動画レビュー

購入リンク

 Amazon.co.jpまたはソニーストアから購入できます。

 今買うならWH-1000XM3の方がおすすめ。ノイズキャンセル性能も向上、端子もUSB Type-Cへと変更されています。

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