国会でのタブレット使用が物議を醸す
掲載日時: 2019/02/01(金) 06:28
時事通信が報じたところによると、衆議院本会議の安倍首相の施政方針演説への代表質問で、国民民主党の玉木雄一郎代表が原稿をタブレット端末で読もうとしたところ、衆院議院運営委員会理事会で与党側が「前例がない」と反対したことで、タブレットを用いての読み上げが認められなかったとのこと。
Twitter上では玉木雄一郎議員本人と、自民党の平将明議員が応酬する場面も見られました。
国会でタブレットを使用するのが禁止というより、事前申請・使用許可の得られた端末のみが使用可能という情報保全観点上のルールにより、私物に属するタブレット端末が自由に使えない、大臣答弁にはタブレット利用が原則認められていない、などの問題であると考えられます。
とはいえ、紙であれ無くせば情報漏洩するわけで、生体認証+遠隔消去のあるタブレットなら無くしても対応可能ではありますので、今後もペーパーレス・電子化の方向性自体は進めていくべきでしょう。
事前申請の要件は妥当なのか、ザルなのか?簡略化・廃止すべきなのか、遠隔消去等セキュリティー対策をどうしていくべきなのか、総合的に判断しながらしっかり議論していく必要があるのではないでしょうか。
別にタブレットで国会のペーパーレス化が進んだところで、大臣の官僚答弁書朗読が捗るだけなので、与党としては反対する必要性は薄いでしょうから、与野党国会議員全体の問題としてペーパーレス化に一丸となって取り組んでもらいたいところ。ペーパーレス化に積極的な政党としては維新が知られています。