キミも魔法が使える!「Magic Leap 1」で没入する新感覚魔法体験「code name: WIZARD」

掲載日時: 2020/08/03(月) 07:00

 MRヘッドセット「Magic Leap 1」×魔法の世界!

 株式会社カクシンは、報道記者向けに「code name: WIZARD」体験会を東京都内にて開催しました。なんと、魔法と現実の交差する世界に入り込むことができます。

 クラウドファンディングにて支援者を募集中で、リターンとしてこれを体験することが可能です。

国内初「『Magic Leap1』×『魔法の世界』」

クリエイター揃いの株式会社カクシン

 このアトラクションを作ったのは、株式会社カクシン。社員70名のうち、ほとんどが開発の人間。3Dクリエイターから作曲家まで居るため、企画から開発までワンパッケージで行えるのが強みだといいます。

(開発陣、左から近藤さやか氏、開発ディレクターの徳原大和氏、佐々木淳一氏)

 曰く「テクノロジーなら何でもやる会社」。Webアプリ開発からコンサルティング、不動産まで、幅広い事業を手掛けます。

 エンタメや不動産でクライアントと付き合いする中でノウハウが貯まり、それを活かしてエンタメで自社プロジェクトができないか、というのがきっかけ。

code name: WIZARDとは

 「code name: WIZARD」は、魔法とスチームパンクを掛け合わせた「マジックパンク」の世界観で展開する株式会社カクシンのプロジェクト。

(自社プロジェクトAJARA Projectのひとつとしてwizardがあるという位置付け。AJARAは戯れるという意味の古語)

 「魔法を使いたい」という点がブレないコンセプト。「もしかしたらあるかもしれない魔法の世界を、錯覚してもらいたい」といいます。

 なお、「code name: WIZARD」は9部作といった壮大なスケールを考えており、今後、本編では完全な魔法世界側への体験はVRを用いることを想定しているそうです。コーポレートブランディングになるようなIPとして育てていきたいとの意気込みを見せました。

code name: WIZARD Episode 0

 わかれている現実世界と魔法世界が、交差するのが今回のEpisode 0。MRの面白さを感じてもらいたい、まず最初のエピソードの位置づけ。複合現実ヘッドセットを使うことで、「現実世界に交差している不可視の魔法の世界を、ゴーグルを通じて目で見れる」という世界観を表現。

用いるのは「Magic Leap 1」

 今回は現実に魔法が交錯する世界ということで、複合現実ヘッドセット「Magic Leap 1」を用います。本機は、米Magic Leap社が開発する複合現実ヘッドセット。国内販売代理店としてNTTドコモが法人向け・個人クリエイター向けに、2020年6月19日より販売しています。

 空間を認識し、仮想オブジェクトが本当にそこにあるように、視界に重ねて表示。基本構成は眼鏡「Lightwear」、6DoF対応コントローラー、円盤型の処理系統ユニット「Lightpack」の3つ。

(魔法の世界を見るゴーグル『マジックサーチャー』となる、Magic Leap 1の『Lightwear』。コントローラーは、ユーザーは使用しない)

 「code name: WIZARD Episode 0」でユーザーが実際に用いたのは、LightwearとLightpackの2つ。ユーザー自身の操作にはコントローラーは用いず、後述の通り「指輪」で行います。空間の座標は本を基軸に、管理者側がコントローラーで決める形なので、プレイヤーは意識しないで済みます。

 Lightwearの解像度は片目あたり1.3Mピクセル、視野角50度、リフレッシュレート120Hz、表示色1680万。

実際に体験!

 世界観に入り込めるよう、スタッフ一同、世界観に合わせた衣装を着ています。前髪がセンサー等の部分に入らないようになどヘッドセット装着時の注意点を教えてくれます。

 操作は、魔法を使える指輪(マジックリング)にて行います。とはいえ指輪自体は飾りで、赤外線で指をトラッキングして操作系としています。世界観に適合しつつ、直感的で良い。

 Episode 0では、魔法を使う「ストライダー(現実と魔法の世界をまたぐ人)」になる契約をする儀式として、妖精と触れ合いながら、二人のプレイヤーで協力しながら謎解きと探索をしていくことになります。

 空間内の檻や本の上など、そこにあるかのように立体的にキャラクターを表示。ARよりも深い没入体験が可能。オブジェクトの解像度はまあまあですが、追従性がいいです。指輪で触れることでオブジェクトが反応します。

(体験する筆者らは、傍から見るとよくわからない人たちだが……)

(実際には、現実に重なるように魔法の世界がしっかりと見えています。)

感想

 VRだと完全にバーチャル空間ですが、複合現実なので現実世界の中で魔法を使える感覚が味わえるのが実に素晴らしい。

 ゴーグルの電池残量が視界内に表示されますが、これはあくまで「ゲーム内の活動限界」。Magic Leap 1の電池残量自体は2時間ほどを想定。実運用では予備機も用意するそうで、連続で体験が行われる場合でも安心とのこと。

 Lightpackを提げる形ですが、重量はそれほど感じず、自然に楽しめました。

(中央:約436g、処理系統を担うLightpackはほとんど意識せずに済んだ)

 端末の問題ではありますが、視野角がそれほど広くはないので、若干戸惑う部分はありました。ただ、楽しんでいくうちに「ああ、見たい方向に視線を動かすより、首ごと動かすものなんだな」と気にならなくなりました。

 協力プレイは楽しく、「Magic Leap 1の複合現実って、こういうことか!」ということを学ぶには十分でありながら、長すぎない印象で、難易度も低め。導入の序章としては、ちょうどいい按配でした。

 なお、Episode 1以降が本編となり、より本格的なストーリーと謎解きが楽しめるそう。世界観もよく練られており、今後の展開が楽しみです。

クラウドファンディング実施中!

 クラウドファンディングは8月9日まで。8月10日以降、リターンとして限定の体験会を開催予定となっています。

 体験の内容について、本記事ではネタバレを避けるために詳細を避けましたが、クラウドファンディングのリターンの中で、世界観のわかるブックがあるため、それを読んでおくと、各専門用語の意味がより深く理解でき、Episode 0の没入感も高まるだろうと感じました。

 ARともVRとも違う、MRの世界。それにぴったりの作り込まれた世界観。ぜひ体験してみて下さい。

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