「ZenFone Mini」はそれほどminiじゃない？次期ZenFoneシリーズについての情報が発見される

　開発者系コミュニティのXDA-Developersは、先日ASUSが発表したROG Phone 5のカーネルソースとファームウェアの解析によって、ASUSの次期ZenFoneシリーズについての情報を発見したと伝えました。

　今回XDA-Developersの解析によって発見されたのは、コードネーム「SAKE」「PICASSO」「VODKA」というASUSの未発表フラッグシップモデル3機種についての情報。また同メディアは、ASUS PixelMaster Cameraアプリの最新版においてZenFone 8とZenFone 8 Flipへの明確な言及を発見したとも述べています。

コードネーム「SAKE」

　コードネーム「SAKE」は5.92インチの有機ELディスプレイを搭載。ASUSのソフトウェアにおいて「small phone」と呼ばれていることから、投入が噂されるハイエンドコンパクト「ZenFone 8 Mini（仮称）」になると同サイトは予想しています。

　加えてこのディスプレイの設定ファイルには、120HzのリフレッシュレートとFHD+（2400×1080）解像度への対応も記載。

　5.92インチでアスペクト比20:9という情報をもとに計算すると、ディスプレイサイズは高さ137.2mm、幅61.7mmに。ここにベゼル部の厚みも加わることを考えると、「SAKE」の本体は、5.8インチでアスペクト比19.5:9のディスプレイを搭載し、本体サイズが高さ144mm、幅69.4mmであるPixel 4aに近いサイズ感でしょうか？

　同じハイエンドコンパクトであるiPhone 12 miniやAQUOS Compactシリーズ、Xperia Compactシリーズのような幅65mm以下の端末と比べると、それほどminiではないように思ってしまいます。

　またカメラについては、6400万画素のSony IMX686と未発表のSony IMX663という2つのイメージセンサーが搭載されているとのことです。

コードネーム「PICASSO」

　コードネーム「PICASSO」は、ZenFone 7シリーズと同じ6.67インチ、FHD+（2400×1080）解像度のディスプレイを採用。

　またカメラについては、6400万画素のSony IMX686、1220万画素のSony IMX363、800万画素望遠のOmnivision OV08AというZenFone 7シリーズと同じ構成に加えて、カーネルにおいて「front」と定義されている2400万画素のOmnivision OV24B1Qも存在しているとのこと。

　記事冒頭で述べたように、ZenFone 8とZenFone 8 Flipが明確に区別されていることからも、ZenFone 8シリーズにはZenFone 6/7シリーズの特徴であるフリップカメラ搭載のモデルと非搭載のモデルが存在することが予想されます。

コードネーム「VODKA」

　コードネーム「VODKA」については、カーネルソースにもファームウェアにもほとんど言及がないとしており、モデル名と搭載SoC以外の詳細は不明となっています。前面カメラが存在するとされる「PICASSO」がZenFone 8だとすると、こちらがZenFone 8 Flipなのかもしれません。

スペック表

　今回リークされたスペックは以下の通りです。

　ASUSはZenFoneシリーズを国内市場にも精力的に展開しています。今回伝えられたZenFone 8シリーズについても登場に期待が持てそうですね。