「Leitz Phone 1」こそがカメラファンをターゲットにしている。「AQUOS R6」との違いまとめ

掲載日時: 2021/07/15(木) 21:31

 世界の初ドイツの老舗カメラメーカーであるライカが総監修したスマートフォン「Leitz Phone 1」が、SoftBankから7月16日に発売されます。

 ベースモデルはシャープの旗艦「AQUOS R6」であり、Leitz Phone 1の製造も、もちろんシャープが担当しています。

 では、AQUOS R6とLeitz Phone 1にはどのような違いがあるのでしょうか?今回はこれら2機種の核となるカメラに関わる機能の違いを中心にご紹介していきます。

Leitz Looks

 AQUOS R6ではマニュアルモードで色合いを0にすることでモノクロ撮影を実現していましたが、Leitz Phone 1ではM型ライカをベースとした専用のモノクロモードが使える「Leitz Looks」が搭載されます。

 これにより、ライカの代名詞でもあるより解像度の高く階調表現が豊かで立体感のあるモノクロ写真の撮影が可能になります。

ブライトフレーム

 また、ティザー画像からみてわかるようにLeitz Phone 1のデジタルズームは、M型ライカのレンジファインダーのようなブライトフレーム式となっています。

 これは、ズーム時に撮影する領域を白いフレームで示すもので、撮影対象の周辺の空間情報を意識した撮影ができるようになります。

マグネット式レンズキャップ

 Leitz Phone 1購入時に同梱される付属品にマグネット式のレンズキャップがあります。M型ライカ用レンズのレンズキャップと同じ質感で高級感あふれるライカらしい仕上がりになっているとのことです。なお、この他に専用のケースも付属するようです。

 この他にも、AQUOS R6は128GBであった内蔵ストレージが2倍の256GBとなったこと、外観が高級感あるライカデザインとなったこと、シャッター音がM型ライカのような小気味いいものになったことなどの違いがあります。

Leitz Phone 1は的確にカメラファン(特にライカファン)の心を射抜くスマホ

 Leitz Phone 1は19mm F1.9のズミクロンレンズに2020万画素の1インチを搭載したコンパクトカメラであるともいえます。個人的にはライカのLeica Qシリーズに近いものを感じます

 というのも、Leica Qシリーズは28mm F1.7のズミルックスレンズにフルサイズセンサーを搭載したレンズ固定式カメラです。Leica Q/Q2には専用のモノクロモードがあったり、RGBフィルターを省いたモノクロ撮影しかできないLeica Q2 Monochromeという派生機種まで存在します。

 Leica Qシリーズは単焦点レンズ搭載機であるため、ズームはLeitz Phone 1と同じくデジタルズームであり、様々な画角のブライトフレームを表示することで構図を決めて、クロップ撮影する形となります。どうでしょうか、けっこう似てません?

 ライカの代名詞で定評のあるモノクローム撮影はもちろん、ブライトフレームの存在もライカをライカたらしめるものです。とくに、ブライトフレームで周辺の様子も見てとれる撮影は決定的瞬間を捉えられるのでスナップ撮影に最適です。ひょっとしたらM型ライカを愛用していた写真界の巨匠、アンリ・カルティエ=ブレッソンのように、その場の情景が伝わるようなスナップ写真が撮れたりして?

 これは余談ですが、レンズキャップがマグネット式なのもポイントの一つ。レンズでマグネット対応というとコンバータジョンレンズやフィルターなどの周辺機器の取り付けにも使えそうという考えが自然と浮かびます。

 もし、専用のケースやアタッチメントなしで「マグネットで簡単に取り付けられる外付けレンズやNDフィルター」なんてものが出てくれば面白いですね!個人的にはAQUOS R6のマニュアルフォーカスが使いにくいと感じたのでマグネット取り付け式のフォーカスリングなんか出たらいいなぁ……なんて考えています。

 ライカはそういった周辺機器に力を入れているメーカーではありませんし、Leitz Phone 1もそこまでたくさん数が出るモデルではないはずですので、サードパーティー製の周辺機器にも正直期待はできません。しかし、AppleのMagSafeのようなマグネットがついているということは将来的にほんの少しでも拡張性があるかもしれないという淡い希望があります。

 このように、Leitz Phone 1はカメラファンにとってはAQUOS R6以上に興味がそそられるスマホです。ライカ独自の機能をたくさん詰め込んだLeitz Phone 1はカメラファン、特にライカファンのスナップシューターにはたまらない一台だといえるでしょう。

詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)でご確認下さい。[AD]
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