OPPO Find Nを1か月使ってみて。コンパクト折りたたみスマホは、あなたに合う?

掲載日時: 2022/02/10(木) 20:31

 昨年末に発表され、「折り目が目立たない」「従来のものよりも小型」等で話題となった折りたたみスマホ「OPPO Find N」。

 筆者は本機を発売直後に手に入れ、約一か月間使用してきました。開くと正方形に近い独特のサイズ感や、OPPOのColorsOSの独自機能など、実際に使用して分かってきたことが多々あるので、筆者なりの感想をコラムとしてまとめていきます。

手が小さくてもしっくりくるサイズ。所有欲を満たすデザイン

 OPPO Find Nは、従来の折りたたみスマホよりも小型のサイズとなっています。この点については、特に筆者が気に入っている部分として取り上げておきたいと思います。

 閉じた状態のサブ画面のディスプレイサイズは5.49インチで、アスペクト比が一般的なスマホと変わらない18:9であることは、従来の折りたたみスマホと一線を画しています(Galaxy Z Fold3は、24.5:9とかなりの縦長)。

 折りたたみスマホなので、閉じた状態の厚みは15.9mmと中々のものですが比較的小型になっていることもあり、手の小さな筆者でも片手でしっかり握れるサイズ感です。

 見た目の良さも非常に気に入っているポイントです。筆者は付属のオフィシャルケースを装着した状態で使っているのですが、革(または革を模した樹脂?)の質感が非常に良く、シルバーのOPPOロゴもかっこいいです。ちょっとした小物のような雰囲気があります。

 OPPOの製品はデザイン面の拘りを感じさせるものが多く、OPPO Find Nも例に漏れません。「DESIGNED FOR FIND」と刻印されているメタリックなヒンジ部は、高級感あるデザインになっており所有欲を満たしてくれます。

 ガラス素材のカメラモジュールも高級感を感じさせます。中央のレンズに赤い縁取りがされており、デザインのアクセントになっています。黒と赤は筆者が特に好きな組み合わせで、非常にかっこいいと思います。

 以上のように、小型にまとめられたサイズ感とケースも含めてのデザインの良さは、今後もOPPO Find Nを使い続けたい理由として特筆しておきたいと思います。

開いた状態でも持て余さないサイズが丁度良い

 手の小さな筆者でも使いやすいサイズ感は、開いた状態でも変わりません。

 ケースを含めた重量は実測298gで、通常のスマホと比べれば1.5倍以上の重さになります。しかし、片手で単に持つだけなら母指球(親指の付け根のもり上がっている部分)で支えられるのでそれほど苦ではありません。

 なお、開いた状態のディスプレイは7.1インチで手帳的なサイズ感になっています。閉じた状態でも開いた状態でも、手が小さめな筆者にとってはとにかくサイズが丁度良いのです。

 こうした「丁度良さ」は、「手に持て余さない」感覚と言い換えてもいいかもしれません。この点を魅力に感じ、OPPO Find Nを選ぶ方、使い続けたい方は結構多いのではないかと思います。

 また、発表会でもアピールされていた折り目があまり目立たない点も素晴らしいです。

正方形に近いディスプレイ、用途で評価わかれる

 筆者がOPPO Find Nを気に入っている点として、サイズ感やデザインを取り上げてきましたが、筆者の用途に合っていたことも述べておきたいと思います。

 まず、折りたたみスマホを使う方は大画面での動画視聴を目的に選ぶ方も多いと思います。しかし、OPPO Find Nのメイン画面のアスペクト比は8.4:9という正方形に近い独特のサイズで、動画視聴の場合は上下の黒帯が大きいため、通常の大型スマホと比べてそれほど大画面感はありません。

左:OPPO Find N(7.1インチ)、右:Xiaomi 11T Pro(6.67インチ)

 このような用途である場合、7.6インチとより大きく、22.5:18と動画に適したアスペクト比のGalaxy Z Fold3の方が良い選択肢になるでしょう。

 しかし、OPPO Find Nはその丁度良いサイズ感も含め、筆者の用途には合っています。筆者は自身のブログを運営していることもあり、写真撮影や画像編集、活字コンテンツの編集・閲覧でスマホを多用します。

 画像編集アプリのLightroomの場合、画面左側に画像、右側にUIが表示されます。UIが通常のスマホよりも大きく表示されることで、PCに近い使用感が得られ非常に使いやすいです。

左:OPPO Find N、右:Xiaomi 11T Pro

 また、ブログメディアを閲覧する際はデフォルトでPCと同じ表示となっており、一覧性が高いです。画面上部にタブが表示されているのもポイントで、複数のページを閲覧するのにも優れています。こうした特徴は、ブログ関係の統計データなどを確認するのにも便利です。

 なお、通常のスマホでもPCと同じ表示にすることは可能ですが、明らかに文字も小さく詰め込み過ぎで逆に見にくくなります。OPPO Find Nは、7.1インチの画面をフルに使ってPCに近い表示が可能です。

 以上の通り、OPPO Find Nの7.1インチ、アスペクト比8.4:9という特徴は、適したコンテンツとそうでないものがあります。

 したがって、自身の用途に合っているかどうかが、この端末を使う上で重要なポイントになることでしょう。

音楽再生・操作用の車載サブディスプレイに丁度良い

 OPPO Find Nは、田舎在住で移動に車が欠かせない筆者にとって、なくてはならないお供になっています。

 じつは音楽再生・操作用のサブディスプレイとして、ナビの横に配置しておくのに丁度良いサイズだと筆者の環境では感じています。

 また、筆者は初回出荷分のOPPO Find Nを手に入れたのですが、おまけでOPPOオリジナルの車載ホルダーがついてきました。この特典は既に終了したようです。勿論これを使っているのですが、純正品なので形が合わないということもありません。

自動化で使いやすさが大きく変わる

 OPPO Find Nを使う上で気になるのが、現状中国版のみという点です。OPPOの中国版ColorOSは日本語もあり、GMSを公式ストアから後入れできるという点では問題ないのですが、中国で使われることの少ないアプリは最適化されていないものも多く、アプリによっては強制的に向きが変わってしまうものもあります。

 また、YouTubeの場合は画面を回転させるとUIの表示も変わります。普通に開いた状態が左の画像で、回転させた状態が右の画像です。筆者は動画部分が大きく表示される右の状態が好みです。

 そのため、OPPO Find Nは画面の自動回転をオンにしておいた方が使いやすい端末です。

 しかし、自動回転をオンにしていると横向きにごろ寝して使う場合、当然画面も回転してしまいます。ずぼらな筆者としては、ここで一々回転のオン・オフを手動で切り替えるのは面倒くさく感じます。

 しかし、OPPO Find NにはiPhoneのショートカット機能と同じく、任意のアプリや機能を自動化する「Breeno ショートカット」という機能が備わっています。「Breeno」というのは、中国版ColorOSのみに搭載されているOPPO独自のAIアシスタントの名称です。

 以下の画像のように、筆者は複数の機能を自動化して使っています。

 前述の自動回転オン・オフは、Wi-FiやBlouetooth機器への接続で切り替え。家に帰ってくると、自動回転がオフになります。その他、TWSイヤホンを接続したら専用アプリを起動、バッテリーが一定量になると振動で伝えてくれるアプリを充電開始時に起動すること等で「Breeno ショートカット」を活用しています。

OPPO Find Nは自分に合った端末だった

 以上、OPPO Find Nを一か月ほど使用してきた筆者なりの感想でした。

 OPPO Find Nは「ハマる人にはハマるスマホ」だと感じていますが、正に筆者は「ハマる人」でした。コンパクトなサイズ感が筆者の手には丁度良く、メインディスプレイのサイズも筆者の用途に合っています。画面の向きの問題も、「Breeno ショートカット」の自動化機能で補うことができました。

 また、本体だけでなくケースを含めての見た目も非常に気に入っています。

 筆者は普段からハイエンド端末を多数触ってきているというのもあり、安っぽい見た目をしているとどうしても気になります。この点、OPPO Find Nはプレミアム感があり、筆者の所有欲を満たしてくれる端末になっています。

 現状、供給量が少なく品薄だったり、中国版しかなかったりと色々とハードルはあるのですが、実際に使ってみると中国でヒットしている理由も分かる端末です。今まで使ってきた端末の中でもかなりのお気に入りになっており、より魅力的な折りたたみスマホでも出てこない限りは今後も使うつもりです。

 このコラムが、OPPO Find Nが気になっていた方々の参考になれば幸いです。

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