Nokia X30 5G発表。長い保証期間と再生素材で「持続可能性」謳う

　フィンランドのHMD Globalは、Nokiaブランドより5G対応スマホ、Nokia X30 5GおよびNokia G60 5Gを発表しました。ミッドレンジスマホとしては長い保証期間と再生素材を利用したことで持続可能性（サステナビリティ）をアピールしています。

Nokia X30 5G

　Nokia X30 5Gは、同社が現在販売しているスマホとしては最も上位に入る端末。Nokiaの幹部はミドルレンジ以下のスマホを多く輩出し、ある程度の利益が得られている現時点において、「ハイエンドスマホを作ることは意味がない」と述べており、これ以上のスペックを誇るスマホはなかなか出なさそうです。

ハード

　SoCはSnapdragon 695 5G。32GBストレージのスマホなども多いNokiaですが、Nokia X30 5Gのメモリは6/8GB、ストレージは128/256GBでmicroSDにも対応。不自由なく使えるラインです。

　バッテリーは4200mAhで、高速な33Wでの充電に対応。Xiaomiなどにありがちなメーカー独自の充電規格は採用しておらず、QC3.0やPD3.0、またUSB PD PPSなど汎用的な規格に対応しています。

カメラ

カメラは5000万画素メインと1300万画素の超広角の2眼で、うちメインカメラはOISに対応します。ほぼ使途がないマクロや解像度の異様に低い超広角などの数合わせカメラを載せずに、しっかり使えるスペックに絞っているのは好感が持てます。

　インカメラは1300万画素で、一般的なパンチホール式。

ディスプレイ

　ディスプレイは6.43インチでフルHD+(2400×1080)、リフレッシュレートは90Hzの有機EL。

　Nokia製スマホとして有機ELディスプレイが採用されるのは、2020年に発表されたハイエンド端末の「Nokia 9 PureView」以来。強化ガラスもGorilla Glass Victusを採用しており、画面の傷つきにくさも期待ができます。

デザイン

　本体色はブルーとシルバーの2色。持続可能な開発の実現を謳い、100%リサイクルされたアルミニウムでメタルフレームを、背面は65%リサイクル素材のプラスチックを利用しているとのこと。

その他・価格

　Wi-Fiは6世代(ax)まで対応し、NFCに対応。画面下指紋認証を備えます。液晶では構造上、画面下指紋認証の実現が難しいため、Nokia製端末の画面下指紋認証搭載もNokia 9 PureView以来。

　プリインOSはAndroid 12で、3回のOSアップデート、3年のセキュリティアップデートを約束し、また3年の保証期間も用意します。価格は520ユーロ（7万2000円）。円安傾向なのもありますが、かなり高め。

Nokia G60 5G

　Nokia G60 5Gも同じくサステナビリティを強調したデバイスですが、比較的安価な構成となっています。

ハード

　SoCはNokia X30 5Gと変わらずSnapdragon 695 5Gであるものの、メモリとストレージはそれぞれ4/64GB、4/128GB、6/128GBという構成でやや控えめ。MicroSDカードスロットは変わらず搭載。

　バッテリーは微増の4500mAhで、USB-PDに対応した最大20W。一部の市場では充電器が付属するとのこと。

ディスプレイ

　ディスプレイは6.58インチのFHD+ディスプレイ。Nokia X30 5Gとは異なり液晶ですが、リフレッシュレート120Hzを実現。ピーク時輝度は500nits、強化ガラスはGorilla Glass 5でコストが抑えられています。

カメラ

　カメラも同様にやや劣っており、5000万画素(1/2.5型)メインと500万画素の超広角、深度センサーの2眼で、OISは対応せず。

　インカメラは800万画素でティアドロップ型。

デザイン　

　Nokia G60 5Gも同じくサステナビリティをアピールし、背面は再生プラスチック100%、フレームは60％リサイクルのプラスチック。ベゼルはかなり大きめです。

　本体色はブラックとアイスの2色。再生プラスチックが逆にアクセントを出している印象を受けます。

その他・価格

　プリインOSは変わらずAndroid 12で、同じく3回・3年・3年のOSアプデ、セキュリティアプデ、保証を用意。電源ボタンに指紋認証を内蔵し、顔認証にも対応しています。

　価格は249ユーロからで、3万4000円。

スペック表