ThinkPad X1 新機種。16.3型シャープOLED「X1 Fold」と30周年記念モデルが登場

掲載日時: 2022/10/05(水) 14:21

最新型ThinkPad X1 Foldを手にする レノボ・ジャパン合同会社執行役員常務大和研究所 塚本泰通氏

 ThinkPadが本日、30周年を迎えました。レノボは説明会を開催、30周年記念モデルと大画面化した新型折りたたみモデル、2種のThinkPad X1をお披露目しました。東レやクラレ、シャープディスプレイといったThinkPadに部品供給する協業各社も登壇しました。

 オフィスから仕事を解放するためにという30年のThinkPadのコンセプト。先進的な取り組みをいち早く実践してきました。日本IBMの頃、PCB、ディスプレイ、ハードディスクなどすべて日本で開発していた時代、すでに堅牢性にこだわっていた初代Thinkpad 700C。18年前のT42でスマホに先駆けて指紋認証センサーを世界初搭載。堅牢性と携帯性を両立するThikPadの象徴であるカーボンファイバーは25年以上採用。

 ThinkPad X1シリーズは1000万台超え。モバイルの主戦場は12インチでしたが、14型のThinkPad X1 Carbonが登場して10年。14型で主製品の一つに。

 今回、ブランド30周年を記念し、本日より1000台限定刻印入りモデルを発売。ThinkPadのロゴがRGBカラーに。「ファンに手にしてほしい」とするモデルになっています。

ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition

【ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition:主な仕様】
OS        :Windows 11 Pro 64bit(日本語版)
プロセッサー   :インテル(R) Core(TM) i7-1260P プロセッサー
メモリ      :32GB
ストレージ    :512GB
ディスプレイ   :14.0型 2.8K OLED
インターフェース :USB4(Thunderbolt 4対応)×2、USB 3.2 Gen 1×2、
          HDMI、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
バッテリー駆動時間:最大約21.7時間 ※
本体寸法     :約315.6×222.5×15.36mm
本体質量     :約1.15kg
販売価格     :330,000円(税込)
発売日 :レノボオンラインストアで10月5日

 日本の大和研究所で開発するThinkPadシリーズは、国内各社との協力のもと製品を作っています。有名所はあの「東レ」です。

 ボーイング787から次世代製品まで様々な製品にカーボンを提供、世界市場42%を占める世界第一位の東レ。27年間ThinkPadに提供。単位重量あたりの強度と剛性に優れるカーボンファイバーの採用で4割以上の軽量化を実現したといいます。

東レ株式会社コンポジット事業部門部門長溝渕誠氏

 

 独自の超軽量フルカーボンサンドイッチ構造で軽量堅牢に貢献したほか、極細カーボンを量産できる東レならではの意匠面の開発提案も。

 世界と日本でハイブリッドワークへの模索が続く昨今、2in1 PCの先駆者レノボが目指した直感的な使い勝手と携帯性を両立するモデルとして2年前、世界初折り畳みPCであるThinkPad X1 Foldを発表。

 ポジテイブなフィードバックもあったものの、改善すべき課題もあったといいます。

 そこで今回、一挙に改善を図った最新型のThinkPad X1 Foldを投入。16.3型というとてつもない大画面を採用。スタイラスペンにも対応します。

 指紋認証やMIL-STD-810Hに準拠した高い堅牢性を誇ります。無線キーボードを載せて、まるで普通のノートPCかのように利用することも可能。

中央赤いトラックポインタあり

 しかし16.3型というとてつもない大画面ながら、角度固定の幅も広がり、スタンドで横画面でも縦画面でも対応。これは大きな挑戦だったといいます。

 これを実現したのが、シャープ子会社シャープディスプレイテクノロジー株式会社(SDTC)との協業。省電力性など様々な観点から同社パネルを選定。ヒンジや筐体の機構設計をするメーカー、複雑な折り曲げに対応するパネル構造設計をするパネルメーカーの密接な協力が不可欠ですが、両社日本に拠点があるため、両社エンジニアが膝を突き合わせて1年以上技術のすり合わせをして開発したといい、製品完成度への自信を見せました。

 初代は他社製パネルでU字曲げでしたが、今回、雫型により折り曲げ時の隙間も最小化しています。

【ThinkPad X1 Fold:主な仕様】
OS        : Windows 11 Pro 64bit / Windows 11 Home 64bit
プロセッサー   :第12世代インテル(R) Core(TM) i7/i5 プロセッサー
メモリ      :最大32GB
ストレージ    :最大1TB
ディスプレイ   :16.3型 有機ELディスプレイ(2560×2024ドット)、
          マルチタッチ対応(10点)
インターフェース :Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-C
カメラ      :500万画素
バッテリー駆動時間:最大約14.65時間 ※
本体寸法     :約276.4×345.7×8.6mm(折りたたみ時)- 約176.2×276.2×17.4mm(収納時)
本体質量     :約1.28kg~(本体のみ)、約1.92kg~(キーボード、スタンド装着時)
最小構成時販売価格:542,300円(税込)より
発売日      :レノボオンラインストアで10月中旬以降を予定

 X1 Fold背面とキーボード背面にクラレ環境配慮型素材を採用。再生プラスチック由来原料リサイクル率95%、持続性への貢献をアピールしました。

Z13やX1 Foldに供給、所有欲満たすデザイン性といった価値をThinkPadに

 日本発のThinkPadは今後も国内外顧客に貢献、世界環境負荷環境低減に貢献していくとしました。

 質疑応答、ThinkPadを30年を超えて次世代に残していくため考えていることはあるかとの質問には、若い層の声も大事にしており、開発の場では若い新入社員からベテランエンジニアまで良い雰囲気で一緒に提案を出し合っているといい、今後も若い世代の声にもこたえた良い製品を出していきたい考えを示しました。

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