
左がM25、右がM25 R2R。画像:エミライ
FIIO製品の総輸入元のエミライは10月16日、Android搭載のデジタルオーディオプレーヤー(DAP)「M25」と「M25 R2R」を10月23日に発売すると発表しました。市場予想価格は22万円前後。本体色はそれぞれブラックとシルバーの2色展開です。
画面は5.5インチ(1080×2160)、OSはAndroid 13です。音楽配信サービスからYouTubeのMVまで、幅広く音楽を楽しめるのが特徴。
同価格の2機種の主な違いはDAC(デジタル音声をアナログに変換する部品)と、その後段のアナログ回路。筐体や処理性能、出力端子、最大出力、価格は共通で、FIIOはDACの異なる2つのバージョンを発売時期をずらさず同時に投入するのは同社初としています。
M25は、AKMの変調器「AK4191EQ」とDAC「AK4499EX」2基を組み合わせ、左右のチャンネルを独立して変換する構成。音色を変える4種類のオーディオプロファイルに加え、6種類のデジタルフィルターと、二次倍音を加えて音の厚みを調整する3段階の「Warmth control」を備えます。
M25 R2Rは、FIIOが自社開発した抵抗アレイ方式のDAC「R2R PRO」を搭載。上位5bitを1チャンネルあたり31個の抵抗によるサーモメーターコード方式で処理し、下位24bitのR-2Rラダーと合わせた29bit構成で、従来のR2Rで課題だった誤差の累積を抑えたといいます。
オーバーサンプリングの有無を切り替えるOS/NOSモードと、FLAT・WARMの2種類のオーディオプロファイルを利用可能です。
共通の仕様として、Snapdragon 778Gと同じアーキテクチャのQualcomm「QCS6490」を採用。メモリは8GB、ストレージは128GB(実使用可能領域は約112GB)で、最大2TBのmicroSDカードに対応します。
USB Type-C端子を2つ備え、バッテリーを切り離して外部給電のみで動く「デスクトップモード」を搭載。急速充電器をつないでデスクトップモードをオンにすると「Super High Gain」が使え、4.4mmバランス出力で32Ω負荷時に1700mWを出力します。
前モデルの「M15S」と比べると、重さは345gから約318gへ、厚さは18.9mmから約18mmへ減り、幅も4mm細い約76mmに。最大出力は1200mWから1700mWへ向上しました。
連続再生時間はモデルごとに異なり、M25 R2Rはシングルエンドで約14.5時間、バランスで約12.5時間。M25はシングルエンドで約9.5時間、バランスで約8.5時間駆動します。
バッテリーは6500mAhで、30Wの急速充電に対応。Bluetooth 5.2をサポートし、送信時はLDACやaptX Adaptive、LHDCなどに、受信時はLDACに対応します。
AirPlayでの再生や、XMOS「XU316」を使ったUSB DACとしての利用も可能。Amazonなどで取り扱います。
| 項目 | M25 | M25 R2R |
|---|---|---|
| DAC | AKM AK4191EQ+AK4499EX×2 | FIIO自社開発 R2R PRO(5+24bitセグメント型) |
| 音色機能 | オーディオプロファイル4種、デジタルフィルター6種、Warmth control 3段階 | オーディオプロファイル2種、OS/NOS切替 |
| SNR(4.4mmバランス、High Gain) | 126dB以上 | 120dB以上 |
| THD+N(4.4mmバランス、High Gain) | 0.00049%(1kHz、-3dB、32Ω) | 0.005%(PCM、1kHz、-5dB、32Ω) |
| 連続再生(シングルエンド/バランス) | 約9.5時間/約8.5時間 | 約14.5時間/約12.5時間 |
| SoC | Qualcomm QCS6490 | |
| メモリ/ストレージ | 8GB/128GB(microSD最大2TB) | |
| 画面 | 5.5型 1080×2160 | |
| OS | Android 13 | |
| 出力端子 | 3.5mm、4.4mmバランス | |
| 最大出力 | 1700mW(4.4mmバランス、32Ω、Super High Gain) | |
| バッテリー | 6500mAh、30W急速充電 | |
| サイズ・重さ | 約139.8×76×18mm、約318g | |
| 発売日 | 10月23日 | |
| 市場予想価格 | 22万円前後 | |
筐体も価格も同じで、DACの好みで選べるという潔い構成。M15Sのレビューでは据え置き級の駆動力に驚かされましたが、M25はそれより軽く薄くなりながら出力を上積みしており、持ち歩き用のAndroid DAPとしての使い勝手は上がっていそうです。実用面で効いてくるのは電池持ちで、R2R版のほうが4〜5時間長く鳴らせる計算。SNRなどの測定値ではAKM版が上回る一方、R2Rの余韻を取るか、AKMの細かな追い込みを取るか。店頭で聴き比べてから決めたいところです。













