どこが進化した?新型「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を「iPhone 5s」と徹底比較!

掲載日時: 2014/09/10(水) 07:48

 米Appleは、日本時間9月10日午前2時からのスペシャルイベントにて、 4.7インチディスプレイを持つ「iPhone 6」と、5.5インチディスプレイを持つ「iPhone 6 Plus」を正式発表しました。

 ディスプレイは、iPhone 6は、iPhone 5sに比して密度を維持しつつ、4.7インチに拡大。iPhone 6 Plusは、5.5インチFull HDディスプレイを搭載。Appleはこれらを総称して「Retina HD Display」と呼び、より高色域・高視野角であるとアピールしています。

 カメラは、オートフォーカスは2倍に、ノイズリダクションも向上するなど、着実な進化を遂げています。しかもiPhone 6 Plusは3軸の光学手ブレ補正付きとなっています。

 カラーバリエーションはシルバー、ゴールド、スペースグレイ。

 以下にiPhone 5sを含めた、スペック表を掲載しておきます。メモリはいずれも1GB、バッテリー容量はiPhone 6が1810mAh、iPhone 6 Plusが2915mAhである可能性が濃厚ですが、海外からの分解報告がなければ確認できないないため、表には記載していません。

  iPhone 5s iPhone 6 iPhone 6 Plus
OS iOS 7(当初出荷時) iOS 8(出荷時)
SoC A7チップ, M7コプロセッサ A8チップ, M8コプロセッサ
 ストレージ 16GB / 32GB / 64GB 16GB / 64GB / 128GB
画面 4インチ
1136×640
326ppi
4.7インチ
1334×750
326ppi
5.5インチ
1920×1080
401ppi
画面方式 IPS
カメラ 800万画素 iSight, 裏面照射型CMOS, True Toneフラッシュ
フォーカス AF Focus Pixel Focus Pixel, 光学手ブレ補正
動画撮影 FHD動画 最大30fps,
スローモーション 最大120fps
FHD動画 最大60fps,
スローモーション 最大240fps
インカメラ 120万画素, F値2.4 120万画素, F値2.2
無線 BT4.0, Wi-Fi a/b/g/n,
FDD-LTE
BT4.0, Wi-Fia/b/g/n/ac, NFC,
FDD-LTE, TD-LTE
SIM nanoSIM
センサー Touch ID Touch ID, 気圧計
寸法(mm) 123.8 x 58.6 x 7.6 138.1 x 67.0 x 6.9 158.1 x 77.8 x 7.1
重量 112g 129g 172g
3G通話時間 最大10時間 最大14時間 最大24時間

 今回特に注目すべきは、Touch IDとNFCを組み合わせたモバイル決済機能「Apple Pay」が提供されることです。クレジットカードをカメラで読み取り、情報はセキュアな保存領域に保管されます。これはTouch IDの指紋情報と同じく、iCloudなどで同期されることはありません。カード情報をもとに、各実店舗の読み取り機にかざせば、簡単に決済が済みます。読み取り機のある店舗を予め地図で確認しておくこともできるようです。

 さらにiWatch側にもNFCが組み込まれていることから、大画面化したiPhone 6 / 6 Plusをいちいちカバンから取り出さずとも、腕をかざすだけでも決済が完了します。財布の中に複数のカードをしのばせるより、全て「Apple Pay」に集約するほうがスマートでしょう。

 もちろん、そんな情報の塊のスマホを落とすのはとても危険ですが、iPhoneなら、紛失・盗難に遭ったらすぐに遠隔操作で機能停止させることが可能なので、遠隔操作できない財布よりも安全、というのがスベシャルイベントにおけるAppleの提案のようでした。指紋認証でロック解除できるという程度のiPhone 5sは、今となってはNFCを組み込むiPhone 6までの、壮大な伏線に過ぎなかったと言っても言い過ぎではないでしょう。

 また、無線通信も強化され、Wi-Fi acやLTE Cat.4の高速通信に加え、高音質な「VoLTE(Voice over LTE)」や「TD-LTE(SoftBank 4G / UQ WiMAX 2+)」にも対応。通信速度の向上が見込まれます。

 その他、iPhone 6 / 6 Plusの進化した点などは随時記事にしていく予定ですのでお楽しみに!

iPhone 6 / 6 Plus / iWatchの最新情報

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