4.7インチモデルこと「iPhone 6」および5.5インチモデルこと「iPhone 6 Plus」が正式発表されました。
気になる電波の状況で、現時点で判明しているのは、下り最大150Mbps(Cat.4)の高速通信への対応と、最大20のLTE周波数帯への対応です。1機種でカバーするLTEバンドとしては最大級のものとなります。
さらにLTEのバンドとしては、Band 38, 39, 40, 41のTD-LTEをサポートしており、国内ではBand41、2.5GHz帯で展開されているWireless City PlanningのAXGP(SoftBank 4G)とUQのWiMAX 2+に対応します。それぞれSoftBankのAndroidと、KDDIのAndroid端末が対応しているため、両社で発売されるiPhone 6 / 6 Plusが恩恵を受けることになりそうです。この点において、NTT docomoのiPhone 6 / 6 Plusよりも優位性があるものと考えられます。TD-LTE対応はSoftBankやKDDIにとっては念願叶ってといったところでしょう。
また、iPhone 6はVoLTEに対応しています。この点では既にVoLTEをサービスインしているNTT docomoが有利になる可能性がありそうです。特に音声通話にCDMA2000を用いるKDDIは、W-CDMA方式やVoLTEと較べてとりわけ通話音質が悪いため、早急なVoLTEへの移行が望まれるところです。
国内各キャリアからも、電波への対応状況や、発売に合わせたキャンペーンが展開されるものと思われ、正式発表が待たれるところです。