GEEKOM様よりUltra 9搭載ミニPC、IT15を提供していただきました。レビューしていきます。
開封
内容物はIT15本体、簡易説明書、電源アダプター、VESAマウントプレート、HDMIケーブルのみです。電源は3ピン式なので、通常の家庭で使う場合は変換アダプターが必要です。
サンワサプライ(Sanwa Supply) 3P→2P変換アダプタ アースコード付き ブラック TAP-AD8BK
底面をチェック。今までのGEEKOMのミニPCはゴム足でネジを隠したデザインでしたが、IT15は違います。開ける前提のデザインをしているため、ネジがそのまま露出しています。
続いて正面をチェック。USB Type-A(USB 3.2)が2つ、イヤホンジャック、電源ボタンです。
左側面にはケンジントンロックが1つのみ。
背面にはDCコネクタ、USB Type-C(USB4)が2つ、うち1つがPD対応。HDMI 2.0端子が2つ、USB Type-A(3.2と2.0)が1つずつ、LANケーブルを挿すRJ-45(2.5GBASE-T)が1つあります。
右側面にはSDカードリーダーが備わっています。
以前紹介したi9-13900HKを搭載したGT13 Proと比較。以前のモデルはシンプルなデザインでしたが、今回はより実用的なデザインをしています。
またこのデザインは剛性にも寄与しており、なんと200kgの耐荷重があるとのこと。過酷な条件下での使用も想定しているそうです。
iPhone 16 Pro Maxを隣に置くと非常に小さい筐体というのがわかるかと思います。このコンパクト筐体にUltra 9が搭載していると思うと非常に興奮しますね。
起動
OSにはWindows 11 Proを搭載。ミニPCに多い、ライセンス問題も問題なし。GEEKOMはしっかり認証されています。
CPUはIntel Ultra 9 285Hを搭載。3nmプロセスルールで作られており、16コア16スレッド、最大5.4GHzで駆動します。
オンボードのグラフィックスにはIntel Arc 140Tが搭載されております。最新のGPU-Zをインストールしましたが、どうやら非対応のようで詳細情報が取得できませんでした。
スペック上では従来のXe-LPGアーキテクチャから進化を遂げ、新たにxMXを搭載したとのこと。また、流行りのフレーム生成においてもIntel XeSS 2に対応しており、対応しているゲームではよりパフォーマンスが向上するとのこと。
SSDにはCrucial製の2TBのSSDが搭載されています。
CrystalDiskMarkで計測すると実測で5,000MB/s以上を確認しました。どのような作業でも非常に快適に使えると思います。
ネットワーク周りをチェック。有線LANポートはもはや当たり前の2.5GBASE-Tに対応しています。特筆すべきがWi-Fiです。なんと最新規格のWi-Fi 7に対応しており、最大320MHz通信が可能です。ボードはIntel BE200が搭載されています。
また、GEEKOMによると本体を囲うように立体のアンテナを取り付けることでより安定したネットワークを実現するとのこと。非常に頼もしいです。
筆者の自宅はWi-Fi 7に対応しており、対応環境であれば、Steamからベンチマークをインストールする際には実測で1Gbpsを超える速度を確認。無線でもここまでの速度が出ると非常に快適ですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークを計測してみました。まずはGeekbench 6から。Single Coreでは3029、Multi Coreでは15638を確認。シングルコアのスコアはデスクトップ版の第13、14世代のCPUとほぼ同等のスコア。マルチコアのスコアでもほぼ同等のスコアが確認できました。
OpenCLでは40993を観測しました。これはデスクトップ版のNVIDIA GeForce GTX 1650やApple M1 Proと同等のスコアです。
3DMARKでは3391を計測。結果としては平均的なスコアとなりました。
CINEBENCH 2024で計測。シングルコアでは131ptsで、Apple M1 Ultraを超えるスコアを計測しました。
Multi CoreではApple M1 Ultraを超えることはできませんでしたが、非常に高いスコアを計測しました。
ゲームはどうでしょうか。FF 15のベンチマークスコアを計測してみましたが、意外と普通に遊べるスコアでした。
また、昨今騒がせているモンハンワイルズのベンチマークも計測してみました。グラフィックスを中にしてベンチマークを計測したところ、フルHDでも平均21fpsを計測しました。設定次第では全く遊べないということはなさそうです。
またモンハンワイルズはIntel XeSSに対応しているので、そのあたりも活かせそうです。
総評
日常のタスクを熟すだけであればオーバースペックなくらい非常に快適。しかし、ゲームにおいてはフレーム生成のIntel XeSS 2が対応しているゲームが少なく、現時点ではおすすめとは言い難いです。
事務作業はもちろん、ブラウザベースの作業であればめちゃくちゃ快適です。Wi-Fi 7に対応や2.5GBASE-Tにも対応しているので有線・無線ともに快適に爆速な環境で作業できます。また、耐衝撃設計を考慮すれば過酷な環境で使うことも視野に入りそうです。
直販サイトではややスペックを落としたUltra 5構成のモデルも販売されています。限定クーポンも提供していただきました。ぜひ活用してくだだい。
商品名:IT 15
割引: 10%オフ
コード有効期間:7月16日〜8月30日適用店舗:GEEKOM公式サイト
割引コード:sumahIT15
商品の販売リンク:
https://geekom.jp/products/geekom-it15-minipc-intel-ultra5-225h-ultra9-285h適用店舗:GEEKOM Amazon店铺
割引コ一ド:SUMAHIT15
商品の販売リンク:
https://amazon.co.jp/dp/B0F8VH1CKT