株式会社天空は2024年6月27日、GPD社が開発した新型UMPC「GPD MicroPC 2」の国内正規版の予約受付を開始したと発表しました。出荷は2024年9月下旬以降を予定しており、予約特価は8万5000円です。
「GPD MicroPC 2」は、「工具のように使えるPC」をコンセプトに、ITエンジニアや現場作業員など過酷な環境での使用を想定して設計された製品。2019年に発売された前モデルから6年ぶりのリニューアルとなり、性能と機能性を大幅に向上させたとしています。
最も大きな進化点は、ディスプレイが180度回転するT字型ヒンジ(YOGAヒンジ)を搭載したことです。これにより、初代のようなノートパソコン形態だけでなく、画面を反転させてタブレットのように使用することが可能になりました。
画面を縦向きにしてマニュアルを閲覧するなど、利用シーンが大きく広がります。ディスプレイは7インチのLTPS液晶(1920×1080、314PPI)で、Corning Gorilla Glass 6を採用。輝度500nitの画面と10点マルチタッチ、AF指紋防止コーティングに対応します。
CPUには4コア/4スレッドのIntel Processor N250を採用し、実行メモリは16GB(LPDDR5)、ストレージには512GBのNVMe SSDを搭載します。Geekbench 6のスコアはマルチコアで3322、シングルコアで1218と、前モデルから性能を大幅に引き上げ、コンパクトながらも快適な操作を実現するとのことです。
本体重量は約500gと軽量ながら、ボディには航空宇宙グレードのABS合成樹脂を使用。5mの高さからの落下テストで98.32%が無傷という堅牢性を誇り、現場でのタフな使用にも応えるとしています。首からぶら下げることも可能。
【朗報】令和のパソコンはポケットに入るだけじゃない、首からぶら下げろ!
超小型軽量UMPC大本命、日本上陸!!!!!! pic.twitter.com/Uk4AsDt7HS
— すまほん!! (@sm_hn) July 18, 2025
サイズは幅171.2mm、高さ110.8mmで、優れた携帯性を誇ります。
幅はiPhone 15 Pro Maxプラスアルファぐらい。ズボンのポケットにも入ります。
GPD WIN Miniとさほど変わらない幅ですが、厚みが薄く、500gという軽量、そしてまともなキーボードと軽いキータッチのおかげで、両手保持時は打鍵しやすいと感じます。

GPD WIN Miniよりわずかに幅狭

左がGPD microPC2, 右がGPD WIN Mini
置いて打鍵するときは一本打ちなどを強いられるかもしれません。
小型ボディに豊富なインターフェースを備える点も大きな特徴です。USB 3.2 Gen2 Type-Aを2ポート、DisplayPort 1.4出力とPD充電に対応したフル機能のUSB 3.2 Gen2 Type-Cを2ポート、最大2.5Gbps対応の有線LAN(RJ45)ポート、フルサイズのHDMI 2.1ポート、UHS-I対応のmicroSDXCカードスロットを搭載し、最大3画面への同時出力も可能です。
また、電源ボタンにはWindows Hello対応の指紋認証センサーを統合し、素早く安全にログインできるとしています。
バッテリー容量は27.5Whで、45WのPD急速充電に対応。ACアダプター接続時にはバッテリーを介さず直接電力を供給するバイパス給電にも対応し、バッテリーの劣化を抑えながら長時間の利用が可能です。
予約購入者には特典として、持ち運びに便利な専用ケース、画面を保護するガラスフィルム、ストラップが付属します。
かなりグラスとの相性が良さそうだと感じたので、筆者はXREAL製品とあわせて使う予定です。