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米海軍艦、無断でスターリンクが設置される事案が発生。「映画を観たかった」、犯人はなんと海軍情報部門経験者

 米海軍の沿海域戦闘艦(LCS)「マンチェスター」で、乗組員が無断でスターリンクのアンテナを設置していたことが明らかになりました。ネイビータイムズ報道をもとに、The Warzoneが伝えています。

 2023年、西太平洋を航行中のマンチェスターで、ゴールドクルー(2チームある乗組員の1つ)のチーフたちが艦長に無断でスターリンクのアンテナを設置していたそうです。彼らの目的は、スポーツの結果を確認したり、家族にメッセージを送ったり、映画を視聴したりすることでした。

  この無断設置は、艦の任務や運用上のセキュリティ、情報セキュリティに深刻なリスクをもたらすと、海軍の調査報告書は指摘。退役海軍大佐のジェリー・ヘンドリックス氏は、「艦の位置を特定されやすくなる可能性がある」と警告しています。

 しかし、なんとこのWi-Fiネットワークを設置したグリセル・マレロ元上級司令チーフは、海軍情報部門の経歴があり、情報セキュリティとデジタル管理を専攻したMBAも取得していたそうで、セキュリティ上問題があることを知らないはずがありません。今年はじめに軍法会議で有罪判決を受けたとのこと。

 これはチーフたちが特権的な環境を作り出したことで、規律が乱れる原因になったとヘンドリックス氏は述べており、他の乗員の士気への悪影響が想定されます。

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