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【悲報】横領疑惑のスマホメーカーOSOM、解散。

 Androidの父が創業したEssentialの元社員が創業し、有名なEssential Phoneの後釜になるかもなどと言われていた「OSOM OV1」を生み出したOSOM Productsが、今週中に解散するようです。Android Authorityが伝えました。

 OSOM Productsはつい先日、元社員からCEOが会社の資金を横領しているとの訴えがあったばかりで、さらに同社広報はこの訴えを否認していたため、かなり突然の展開です。

 ことの発端はつい数日前。OSOMの元最高プライバシー責任者であるMary Ross氏が、創業者兼現CEOのJason Keatsによる資金の不正使用を主張し、その証拠となるOSOM側の会計記録へのアクセスを求めた訴訟を起こしました。

 こちらについては以前の記事にてすでにお伝えした通りですが、CEOのKeats氏は横領した資金をなんとランボルギーニ2台の購入やレース活動、レースパートナーへの給与、ファーストクラスの航空券、さらには住宅ローンの支払いに充てていたとRoss氏は主張しています。

 元社員とはいえ、トップに近い最高プライバシー責任者からの訴えにはかなりの信憑性がありそうなものですが、OSOMの広報は「元従業員による突飛な申し立てを認識しており、法廷で反証を行う」と返答があり、訴えに対して抗戦する意思を見せていました。

 しかし、Android Authorityが接触した複数の情報筋が伝えたところによれば、OSOM幹部は社内会議を行い、会社の閉鎖を決定したようです。ほとんどの従業員は今週末に解雇され、同社が開発を担当したWeb3スマートフォンの「Solana Saga」のセキュリティアップデートを担当する数人のエンジニアのみが契約社員として社内に残るようです。

 OSOMの広報は今回の訴えを完全に否定していますが、やはりCEOのKeats氏としては思うところがあったのか、もしくは何らかの理由で会社をたたむ良いタイミングだと判断したのかは分かりませんが、残念なところです。

 なお、ブロックチェーンプラットフォームのSolanaが「Solana Mobile」として立ち上げたスマートフォンブランドは、今年1月から「Solana Mobile Chapter 2」を立ち上げています。製造を担当していたOSOMが2台目のSolanaデバイスを作る可能性は潰えたも同然なので、このまま立ち消えか、委託先を変更して継続するのかは全く不明です。

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