
ルンバの競合が160万円のスマホを出す。
ロボット掃除機メーカーが、スマートフォンを作る。しかも1台7万元台、約160万円台の超高級モデルと、1型センサーを備えた着脱式カメラモジュールを引っ提げて。公式発表や現地報道によると、Dreameは高級スマートフォンブランド「AURORA」をAWE 2026で披露しました。
ロボット掃除機で知られる同社ですが、創業者の兪浩氏は2025年9月にスマートフォン参入を表明しています。スマートリングやアクションカメラ「LEAPTIC CUBE」、さらにはEVにも領域を広げており、周辺機器まで含めた大型エコシステム構想を進めています。
AURORAブランドは、大きく2本立てです。1つは「NEX」シリーズの第1弾「NEX LS1」。世界初をうたうモジュラー式のトリプルカメラフラッグシップで、磁吸式の外付けカメラモジュールに1型センサー、115mmの光学望遠、超広角を備えます。LS1本体側には背面カメラがなく、モジュールで拡張できます。

このカメラモジュールは本体と分離して動作でき、内部にSoC、センサー、電源、通信接続系を内蔵します。本体とのデータ伝送はpin接点の有線と無線の両方に対応し、Wi-Fi接続でも後カメラ拡張が可能だそう。「レンズスタイルカメラ前提のスマホ!」と書くとオタクには一発で伝わりますね。
もう1つが「AURORA LUX」シリーズです。AWEでは高奢ラインとNEX LS1を合わせて計29機種が披露されました。LUXは世界の高級デザインチームと組んだ超高級ラインで、純金や宝石を使うモデルもあり、現地説明では価格は7万から10万元超とされています。一般向けの旗艦モデルは999ドル前後からと案内されています。

一方で、AWE前日のフォーラムでは、Dreame系企業「芯際穿越」がスマホ向けAIチップ「Chixiao 01(赤霄01)」を披露しました。NPU性能は200TOPSとされ、超解像、動的解像度再構成、フレーム補間、複雑な推論への対応をうたいます。今回発表したスマホへの搭載はまだ未確認です。
さらにDreameは、独自OS「AURORA AIOS 1.0」を2026年下半期に正式リリースする計画です。AI撮影、AIプライバシー・セキュリティ、AIエージェント、AI美学デザインの4本柱で構成され、撮影最適化や感情認識に基づく支援、テーマの自動生成などを担うとしています。
投資規模も大きく、Dreameは今後3年間で100億元超を研究開発に投じると表明しています。3月12日時点の為替水準では約2310億円規模です。2027年までに従業員を5000人規模に増やし、その70%以上をR&D人材にする計画も示しました。あわせて、2nmプロセスで2000TOPS、L4自動運転を視野に入れた車載チップも発表しており、スマートフォンをエコシステムの中核に置く構想が見えてきます。
ロボット掃除機メーカーがスマートフォンを作ること自体は、もはや驚きではないのかもしれません。中国テック企業の多角化は珍しくありません。ただ、着脱式の大型センサーモジュール、自社開発チップの発表、独自OSの計画、そして100億元超のR&D投資を並べてみると、Dreameが賭けているのは「スマホを作れるかどうか」ではなく、「エコシステムの中心に何を据えるか」という問いへの回答なのだと読めます。
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