Xiaomiエコシステムを採用したロボット掃除機、DreameのD9を提供して頂きました。レビューしていきます。
開封
まずは本体から。至って普通のロボット掃除機。
続いて付属品。充電ステーション、本体に装着するブラシ、水拭き掃除用モップ、取り扱い説明書などが同梱されています。リモコンはなし。ブラシやモップの予備は同梱されていないようです。
上部にはLiDARが搭載。部屋の形状をしっかり把握し隅々まで掃除してくれそうです。
フロントには衝突を検知するバンパー、赤外線センサーが備わっています。
背面をチェック。吸引部のブラシは、ラバー状のものと通常のブラシが交互になっているタイプ。ブラシは左上の片側のみに装着するタイプ。両側についてないので注意。
さて、ロボット掃除機にあるはずのダストボックスが見当たりません。どこにあるのかと説明書を読むと……。
まさかの本体上部の蓋を開けると登場。開け口は吸引部なので、ゴミを捨てるときに手が汚れてしまいます。うーん、ちょっとコレは不便です。
ダストボックスのとなりには簡易清掃ツールが備わっています。
水拭きモップを紹介します。注意書きがしっかり日本語化されています。
水は右上のキャップを開けることで入れることができます。説明書には洗剤などを入れないよう指示がありました。
モップ部分は着脱ができるようになっており、マジックテープで貼り付けられたのち……
横へスライドすると取り外せます。そのままモップ部分のみ手洗いで消毒することもできます。
実際に本体に取り付けるとこのような感じです。ゴミを掃いて、吸って、拭くがコレ1台おまかせでできちゃうわけです。楽しみですね。
設定
アプリはXiaomiのMi Homeアプリを使います。アプリをインストールしたらログインするように促され、Xiaomiアカウントでログインしようとするもエラー。mijiaとは別なようでアカウントを新規作成する必要がありました。
ただログインのときに気になったのが、なぜかマイクへのアクセスを求めてきたこと。一体何に使うのやら。
言う通りにアカウントを作成し、ログインしようとするも、入力欄が上の方へ飛んでいってしまい入力がかなり難しい状態に。なぜログインで苦戦しているのか。理解できない。
ログインできたらDreame D9で検索しデバイスを登録していきます。
指示通りに接続すると、部屋を片付けるよう促されます。いくらロボット掃除機とはいえど、物を片付けることはできませんからね。片付けておきましょう。
さて接続が終わったら設定を確認していきます。用意されている設定は以下のみ。絨毯に乗ったとき自動的に吸引力を上げる絨毯ブースト機能が用意されていますが、デフォルトではオフになっています。オンにしておいて問題ないでしょう。
掃除中に電力が足りなかった場合、一度戻って充電した後に再度掃除をする機能もオフになっています。部屋がめちゃくちゃ広い人はオンにしておきましょう。
音声はしっかり日本語にも対応しています。流暢な日本語を使います。
ちょっと良いなと思ったのがコレ。サービス予定ってなんぞやと思って開くとフィルター寿命やブラシの寿命をお知らせしてくれる機能。駆動時間をしっかり計測してお知らせしてくれるようです。
掃除
設定を完了したところで実際に掃除させてみます。
水拭きモップなしの状態でも使えるので、まず純粋にロボット掃除機としてどれだけ使えるのか試すために水拭きモップナシで稼働させてみました。清掃モードは標準です。
動きとしては部屋の隅からなぞるように掃除したのち、徐々にゴミを中央に集めつつ、ブラシで掃いて吸引していく動き。おそらくブラシが片側にしかないのでこのような動きをするのではないでしょうか。部屋に人がいない状態ではコレで良いかも知れませんが、人がいる状態ではゴミが舞ってしまう可能性がありそうです。
また、標準の吸引力ではフローリングとて物足りず、ゴミが残っている場合がありました。やはり強くらいあると良いと思います。
部屋のマッピング機能は優秀。筆者が引っ越しするために片付けているせいで、だいぶガタガタした部屋になっていますが、掃除機のせいではないので問題ありません。先日レビューしたNeabot Nomoと比較するとレーダー位置が低いので、高さがないものも識別してくれます。
二日目は水拭きモップを取り付けて清掃。取り付けると音声で装着をお知らせしてくれます。とりあえず掃除させてみました。
マップは毎度リアルタイムで反映されるようで、筆者が引っ越しで処分した物の位置がしっかりわかりますね。
先日、別ライターがレビューしていたロボット掃除機では水拭き機能が酷く、床がビショビショになっていましたが、D9はどうか?
D9は水拭き機能はバッチリ。はじめは本当に水が出ているのか?と思うほどでしたが触ってみるとしっかり水拭きされた感じがあります。すべてが終わるまで待ってみましたが、しっかり掃除されていました。感覚としてはクイックルワイパーで床を拭いたような感じです。しっかりフローリングが綺麗になった感触があります。良い!!めっちゃ良いです!!
そして昨日の掃除でマップデータができたので、立ち入り禁止エリアを設定することができます。マップデータをもとにエリアを自由に四角で設定できます。丸や三角などないので、ちょっと不便かと思っていましたが……
D9はマップデータに仮想の壁を設定することができます。この仮想壁を使えばほぼ自由に制限することができます。部屋の入り口2つにこれを配置してしまえばロボット掃除機は入れなくなります。四角より柔軟に細かくできますね。
しかし、唯一面倒だな、と思ったのが水拭き機能を使うときは毎回着脱が必要ということ。充電ステーションに戻るとタンクを外すまでは充電が開始されません。そのため、都度タンクの着脱が必要になります。
Amazon Alexa対応
Xiaomiのエコシステムを利用しているとのことで、MiHomeアプリと連携するのかと思い、連携させてみましたが、使えず。調べたところ、AlexaスキルでDreameスキルが存在し、それでXiaomiアカウントを使ってログインすると使えるとのこと。
連携するとAlexaアプリのすべてのデバイス欄にDreame D9が表示されます。
総評
IoTを重視せず、ロボット掃除機と拭き掃除を重視するならD9。拭き掃除もできて3万円は他を見てもあまりないと思います。ましてやあのXiaomiのエコシステムを採用しているロボット掃除機なら、サポートの打ち切りなど心配せずに使うことができます。
現在楽天市場のみで販売されています。その他詳細は販売ページでご確認ください。