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水道直結!給水・排水も全自動のSwitchBot お掃除ロボットS10

 SwitchBot様より全自動給水排水対応ロボット掃除機、SwitchBot お掃除ロボットS10を提供していただきましたのでレビューしていきます。

開封

 早速開封していきます。上部はパネルがガバっと開くタイプです。

 ダストボックスはしっかり取り外せるタイプ。清掃が楽チンですね。

 ダストボックスにはきちんとフィルターがセットされています。

 ダストボックスの上部には簡易的な清掃ツールが同梱されています。こういうツールはすぐに失くしがちなので、本体に収まっているのは助かりますね。

 背面には給水タンクがあります。

 給水タンクは結構小さめの容量ですが、本機種は後述する自動給水・排水ステーションがあるので、この容量で困ることはなさそうです。

 正面にはAI障害物回避用のセンサーがあります。

 これを剥がすことでカメラを使用することができます。他にも暗所を照らすLEDライトが搭載されています。

 背面をチェックしていきましょう。

 ブラシは1つタイプ。ここは正直微妙なポイントです。両側にほしかったなというのが正直な感想です。

 ゴミの吸入口はしっかり取り外せて清掃ができるタイプです。ゴムベラのような感じしかなく、清掃能力は低めの印象です。詳しくは後述します。

 水拭き用のモップはローラー式で、しっかり床を拭いてくれそうな印象です。

 続いて充電・ダストボックスステーションを確認していきましょう。

 充電ぐりは充電端子とゴミを吸引するための穴が設けられています。

 上部にはダストボックスがあり、ワンタッチで取り外して捨てることができます。

 そして予備のダストボックスは4つ同梱されていました。

 ステーションの電源は着脱不可の仕様。そしてなにかしらに使うUSB Type-C端子があります。

 そして今回のメインと言っても過言ではない、自動給水・排水機です。

 正面には充電用の端子と給水・排水口があります。

 そして水道に取り付けるためのアタッチメントが用意されています。

 取り付けが難しいのでは?と思いましたが、めちゃくちゃ丁寧なマニュアルが用意されていますのでご安心を。

設置

 諸々付属品や説明書の確認が済んだので取り付けて行きます。今回一番ハードルが高いとされているのが給水・排水ではないでしょうか。筆者も難しいのでは?結構面倒なのでは?と思っていましたが、実際に取り付けてみるとそんなことはありませんでした。

給水

 給水についてですが、給水は洗濯機のところから引っ張ってきます。掃除が行き届いてないのは気にしないで頂けると幸いです。洗濯機への給水を停止して給水ポンプを取り外します。

 取り外したら、付属品にあるT字のパーツを間に噛ませます。

 そしてSwitchBotの給水・排水タンクから伸びている給水ケーブルを接続します。もちろんこの際の工具は同梱されているのでご安心を。以上で給水の接続は完了です。どうでしょう?めちゃくちゃ簡単じゃないですか?

 気をつけるポイントとして必ず付属のパッキンをはめてください。はめない状態で給水を開始するととんでもないことになります。

排水

 続いて排水を繋いでいきます。排水も洗濯機の排水を活用するタイプです。

 ただこの付属品はユーザーの洗濯機の排水パイプによって調節できるように作られているのですが、調節するために切り落とす工具が必要になります。

 この作業はカッターやハサミではちょっと厳しいですね。

画像中心のたけのこみたいになっているもの。排水パイプに応じて自分で切断して調節する必要がある。

 一応使わずに設置する方法もあるのですが、筆者の家では部品が干渉して取り外せなかったため、暫定として先ほどの画像のように排水口に添える形で設置しました。

 以下が設置した様子です。洗濯機前にはスペースがなかったので洗面台の前に設置しました。

セットアップ

 諸々設置が終わったので、早速セットアップを進めていきます。セットアップにはSwitchBotアプリを使います。右上のプラスボタンからデバイスの追加をタップ。

 今回追加するお掃除ロボットS10をタップします。

 アプリの指示通りに電源を入れてWi-Fi接続を開始します。本機は5GHzのWi-Fiに非対応。よって2.4GHzのWi-Fiに接続する必要があります。

 ここでも改めて設置ガイドが案内されます。動画で説明してくれるので、めちゃくちゃわかりやすいです。

 はじめにアップデートがありますが、数分でサクッと完了します。完了すれば部屋のマッピングを開始していきます。

 最初の開封時に紹介した正面のAIカメラがこのマッピングで生かされてきます。マッピング中に「コードを検出しました」とマップ上にピンが建てられます。

 そんなところにケーブルあったっけな?と確認しにいくとNature Remo 3の止めていたケーブルが落下していたようです。ユーザーですら忘れていたことをしっかりAIカメラは捉えて処理できているようです。

 他にもXiaomiの体重計をおいていたのですが、これをしっかり体重計として認識していました。恐ろしいくらいにしっかり学習されたAIのようです。

 ただAIとてパーフェクトではなく、竹編のカゴを床においていたのですがこれを靴として認識してしまう、ということはありました。こういう場合は画面下部の「回避する必要がありません」をタップすれば無視してくれます。

 一度マッピングが終わったら、次は給水・排水ステーションの位置を教えてあげる必要があります。マップ上のおおよその位置に給水・排水ステーションの位置にピンを立ててあげます。

 そして水拭きの設定をオンにして清掃を開始すると、給水・排水ポイント付近でうろうろした後、自動で給水・排水ステーションにドッキングします。

 このドッキングされたときにロボット掃除機のバッテリーを使用して給水・排水ステーションは動作するため、電源が不要になっている仕組みのようです。

これが本当の全自動

 掃除機と水拭きに分けてそれぞれ感想を述べていきます。

掃除機

 掃除機としてはめちゃくちゃ良い、というわけでもないというのが率直な感想です。カーペットに上がったときはしっかり吸引力が強くなるカーペットモードが搭載されていますが、やはりブラシが1つ、吸引部のブラシが劣っているので取りこぼしが多い印象です。

 カーペットに絡まった糸くずは何度が通過させてみましたが取れることはありませんでした。

 ぶ厚めのカーペットはしっかり乗り越えることができます。また暗所ではフロントに搭載されたLEDライトが照らし、カメラの精度を高めているようです。

 その他、シュレッダーのこぼれたカスなどが散らかっていた部屋ですが、こちらも100%回収できることはなく、70%〜80%ほどの印象です。吸引部のブラシまだ改善の余地がありそうな印象でした。

 例えばこちらはECOVACS DEEBOT X1のブラシ。こちらはゴムベラのようなものに加えてしっかりブラシが加えられているのでカーペットに絡まるホコリでもしっかり巻き取ってくれました。

 そして今回紹介しているSwitchBot S10のブラシ。明らかに異なるのがおわかりになるでしょうか。フローリングのみであれば大きな問題になりませんが、これがカーペットになると致命的な差になっているように感じました。

 清掃が終わると自動でステーションへ戻り、ステーションへゴミが吸い上げられます。吸い上げ時は通常の掃除機を使っていると変わらない音がするので、深夜帯に使用するのは避けたいです。

 また設定項目ではゴミ収集を行うことはできるものの、オフにすることはできませんでした。そのため深夜帯に掃除機はかけたいけど昼間に吸引させたい、という場合はその設定ができませんのでご注意を。

水拭き

 今回はSwitchBot様より「醤油をこぼして試してみてほしい」とのことでしたので、検証してみました。

 こぼした場所にS10が通過していきます。

 が、1回目では半分ほどしか拭えず。これは場所の問題もあるので往復時にキチンと拭けてればOKですが……

 ちゃんと往復して戻ってきました。

 水濡れあとがおわかりになるでしょうか。しっかり拭けていますね。完璧です。

 そしてこれがステーションでモップを洗浄させたあとの状態です。洗浄といえど、水洗いなので中心部にやや醤油のシミが残ってしまっています。このあとは自動で乾燥機能が動きます。この乾燥中はだいたい40~50dBほどのファンが動作するので、気になる人は気になるかもしれません。

 また洗浄で出た汚水は次回の給水時に排水も同時に行われていました。これは非常に便利ですね。

 筆者のようなズボラな人間では、ロボット掃除機自体に給水するのは面倒。でもタンクに給水するのも面倒くさい、いっそ自分で水を汲んで捨ててくればいいのに、と思っていましたが、本機はそれを実現してくれています。

 また、マニュアルにはカーペットでは水拭きモップを持ち上げてカーペットが濡れないようにしますとありましたが、画像の右側のようなカーペットであれば濡れることはないものの、左側のようなふかふかしたカーペットではどうやってもモップがカーペットに接触してしまうようでした。こればかりはやむを得ないですね。

各種音声アシスタント対応!

 SwitchBotの製品ですから、もちろんGoogle AssistantやAmazon Alexa、Siriと各種音声アシスタントに対応しています。それどころかMatterにも対応しているので、様々なデバイスで使うことができます。

HomeKit

 SwitchBotに登録しているハブ2からMatter→サブデバイスでロボット掃除機を追加します。

 するとHomeKit上にMatter,Accessoriesと表記されたデバイスが表示されるので、こちらを掃除機に変更することでHomeKitで扱うことができます。

Google Assistant

 こちらは過去にSwitchBotアカウントを紐づけしていれば自動的に更新されて使えるようになっています。部屋へ追加して上げればより的確に指示を出すことができます。Google Homeアプリ上ではしっかり充電ステータスも表示されていました。完璧ですね。

Amazon Alexa

 Amazon AlexaもGoogle同様に過去にSwitchBotアカウントを紐づけしていれば自動で認識します。ただこちらはGoogleとは異なり静音モードでも使用が表示されます。これで「Alexa、掃除機をかけて」で掃除してくれます。

SwitchBot製品同士の連携

 SwitchBotと言えば多くのスマートホームデバイスを販売していることで有名です。これらのデバイスと連携させて掃除機を使うことができます。特にSwitchBotのオートメーションは他社と比較して非常に高度な条件を組めるので、筆者も多くのオートメーションを利用しています。

オートメーション

 例えば家から一定距離離れた場合にロボット掃除機を稼働させるということはもちろん、複数条件を設定できるので、「家から出発し、かつ職場のついたときだけ稼働させる」や「家から出発し、仕事に行っている平日の昼間だけロボット掃除機を動かす」といった複雑な条件も設定可能です。

 また設定できる項目も掃除だけではなく以下の項目を条件に沿って動作させることができます。非常に豊富です。

給水はロボット掃除機のためだけではない!?

 そしてロボット掃除機が自動で給水するのを活用して、近日発売予定の加湿器へ給水をロボット掃除機が行うという機能もあります。加湿器への水くみは非常に面倒なので、これはズボラな人間には大助かりな機能です。

 家中をSwitchBot製品で固めてしまえば、このオートメーションで日々の雑務を大きく削減できそうです。

総評

 新機能は非常に便利で面白く、自社製品同士の連携も完璧。しかし「掃除機」としての性能はもう一声欲しいところ。

 以前SwitchBot S1 Plusをレビューしましたが、こちらの吸引部のブラシはしっかりラバーとブラシの混成でした。S10ではこれが省かれています。フローリングでは問題なくともカーペットにような糸が絡まりやすい環境ではS1のほうが優れているかと思います。

以前紹介したS1 Plusの背面。

 また、マップもS1 Plusは3Dマップを生成してくれましたが、S10では通常の2Dマップに省略されています。S1 Plusのほうが上位モデルなのか?と思えば価格的にはS10のほうが高いため、そうではない様子。

S1 Plusの3D マップ。

 本製品は、普段はSwitchBot製品を多く利用している人、S10で基本的にきれいな状態を保ちつつ休みの日にしっかり掃除機をかけるタイプの人、または筆者のように給水・排水を手動でやるのが面倒くさい、モップを洗うのも面倒くさいという最上級のズボラな人におすすめです。

 通常価格11万9820円ですが7月17日までのセール価格、8万9800円で購入可能とのこと。ぜひこの機会に検討してみてください。

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