
Core Devices公式写真
Pebble復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
メーカーがもう存在しないのに、今だに現役利用し愛してやまないPebbleが復活という情報に、感涙にむせております筆者が偏見多めで嬉しいニュースをお届けします。
皆さんの腕にある「スマートウォッチ」と呼ばれているものは本当に「ウォッチ」ですか?

筆者が現役利用中のPebble Time Steel(消灯中)
嬉しいニュースの前に、いきなりスマートウォッチを利用している多くの読者の皆さんを敵に回すようで申し訳ありませんが……。皆さんの腕にある「スマートウォッチ」と呼ばれているものは本当に「ウォッチ」でしょうか?
通話に、ワークアウト機能に、電子マネー決済にと超便利だと思いますが、何か重要な「基本機能」が欠けていませんか?
スマート「ウォッチ」というからには、時計として時間を見るものですよね?腕時計とさらに絞ると「いつでもそこにあって、時間がわかるもの」と筆者は認識しています。あなたのスマートウォッチは時間を表示していますか?バッテリーセーブのために消灯していませんか?常時点灯していても毎日バッテリー残量が気になり充電が必要で、利用不可な時間が多くないですか?
「Pebble」は時計機能に対してストレスがありません。いつでも腕に常時、時刻を表示し続け、バッテリーは30日持続(旧モデルは7日〜)します。これが「元祖にして究極のスマートウォッチ」と記事タイトルに書かせて頂いた理由です。(写真は筆者が現在利用中のPebble Time Steelですが、常時このレベルの視認性で常時表示して各種通知を受信しながら10日以上バッテリーが持続します。)
もちろん「時計」機能はサブで、メインは便利な各種デジタル機能であるのであれば、Pebbleはただの低機能なスマートウォッチに見えるでしょう。しかし「時計」機能がメインであると考えると、それは途端に輝きはじめます。
新ブランド「Core Devices」から2機種が発売

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ここまでPebble上げで煽り倒しましたが、復活する今回の新製品はPebble銘ではなく、「Core Devices」という新ブランドから「Core 2 Duo」と「Core Time 2」という2モデルが発売されます。
そして「Core 2 Duo」と「Core Time 2」はCore Devices公式サイトで既に予約注文を受付中です!!(筆者は既に注文済)
そもそも「Core Devices」と「Pebble」はどのような関係なのか?
Pebbleの創業者エリック・ミギコフスキーが新たに立ち上げたのが、オープンソース化されたPebbleOSを使用した製品群を販売する「Core Devices」です。
ソフトウェアもハードウェアもPebbleの資産、思想を引き継いだものですが、営業的な失敗から、Fitbitに吸収(その後、FitbitはGoogleに吸収))されて市場から撤退したPebbleの商標権は、現在もGoogleが保持しているため、製品名は「Core ●●」の形で登場となりました。
PebbleOSを利用するハードウェアとして再登場するということは、当時多くの開発者が作成したソフトウェアを受け継ぐということでもあり、発売当初から従来からの10000個以上のPebbleアプリとウォッチフェイスを受け継ぎ実行することが可能となります。
AppleWatch登場よりも前に、クラウドファンディングで当時の最高記録を叩き出して最高のスタートをし、ソフトウェア、ハードウェアともにコアな人気を誇り最新モデルを発表しつつも営業的な失敗でキャンセルとなってしまった悲運のPebble。サービス終了かと思いきや、ファンの有志による「Rebble」立ち上げによるサービス継続を経て、今回のCore Devices立ち上げに至ります。
発売される「Core 2 Duo」と「Core Time 2」の違い

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一言で2機種を説明すると「Core 2 Duo」は、初代「Pebble」の思想を色濃く残したシンプルモデル。
そして「Core Time 2」は、当時の最終モデルである「Time 2」をブラッシュアップした高機能モデル(とは言っても競合のスマートウォッチと比べればシンプルですが……。)となります。
共通する特徴は以下、5点となります。
- 常に電子ペーパー画面に表示
- 長いバッテリー寿命
- シンプルで美しいデザイン
- 物理ボタン
- ハッキング可能
時計なのだから、常に画面表示をしていて欲しい。時計なのだから、充電を気にせず腕に身に着けて利用したい。時計なのだから、毎日身に着けるものとしてシンプルで美しくあって欲しい。時計なのだから、手探りでさっと操作したい。スマートな時計なのだから、時計+アルファの機能として着信通知や、フィットネス、カレンダーアプリなどを使いたい。
このミニマルでありながら、時計という機能をメインにほんの少し拡張するという特徴こそが、Pebble愛好家が魅かれてやまない特徴となります。
「Core 2 Duo」の特徴まとめ

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149ドル(約2万2000円)で7月に出荷予定で予約販売中。
<旧機種「Pebble 2」と同一の点>
- 非常に鮮明な1.26インチの白黒電子ペーパーディスプレイ
- 10,000以上のPebbleアプリとウォッチフェイスを実行
- 軽量ポリカーボネートフレーム、2色オプション – ホワイトまたはブラック
- 防水(IPX8を目標)
- マイクロフォン
- 歩数と睡眠の追跡
- 標準22mmウォッチストラップ
<旧機種「Pebble 2」から改善される点>
- バッテリー寿命が30日間(7日間から延長)
- 新しいBluetoothチップ(Nordic nRF52840 BLEチップ)
- スピーカー
- リニア共振アクチュエータ(振動モーターよりも静かで強力)
- より信頼性の高いボタン(テストでは寿命が最大 30% 長くなります)
- 気圧計とコンパスセンサー
「Core Time 2」の特徴

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225ドル(約3万4000円)で12月に出荷予定で予約販売中。
「Core 2 Duo」からアップグレードされる点
- 64 色 1.5 インチ電子ペーパーディスプレイ (53% 大きく、ピクセルが 88% 増加)
- 金属製のフレームとボタン
- 30日間のバッテリー寿命(推定)
- フラットガラスレンズ(Pebble Timeの曲面レンズよりもグレアや反射が少ない)
- タッチスクリーン
- 心拍モニター
- 防水(IPX8を目標)
- 歩数と睡眠の追跡
- リニア共振アクチュエータ(振動子)
- マイクとスピーカー
- 標準22mm時計ストラップ
旧機種と新機種の基本項目の比較
基本項目を表にまとめ、比較しやすくしました。以下を見て頂くと、どれだけ初代からの思想を残した新機種かがわかりやすいと思います。
モデル名 | Pebble Time (旧モデル) |
Core 2 Duo | Duo Time 2 |
---|---|---|---|
画面 | 1.26インチ (144×168) |
1.26インチ (144×168) |
1.5インチ型 (200×228) |
操作系 | 4ボタン | 4ボタン | 4ボタン+タッチスクリーン |
操作系 | 4ボタン | 4ボタン | 4ボタン+タッチスクリーン |
センサー | 加速度センサー、電子コンパス | 6軸センサー(IMU)およびコンパス、気圧計 | 6軸センサー(IMU)および心拍数計 |
バッテリー | 最大7日間 | 最大30日間 | 最大30日間 |
価格 | 125ドル (2012年当時) |
149ドル (約2万2000円) |
225ドル (約3万4000円) |
マイク | × | 〇 | 〇 |
バックライト | 〇 | 〇 | 〇 |
バイブレーター | 〇 | 〇 | 〇 |
防水性 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone、 Android アプリ対応 |
〇 | 〇 | 〇 |
超強力なバイブレーションと、かわいいアニメーションも人気機能
Pebbleには他社のスマートウォッチ同様にバイブレーションがついていますが、びっくりするほど強力なバイブレーションとなっていて、アラームや通知に気が付かないということがありません。また、スクロールや通知が来た際のアニメーションがゆるかわなのも人気の一つであり、先に述べた電池もちの良さと合わせて、筆者もこれが必須の機能となっており、乗り換えが出来ない要因になっています。新モデルではバイブレーションがさらに改良されているということで楽しみです。
ただし「万人向け」ではありません。
いろいろ特徴を上げましたが……。新機種ではあるものの、現在「当然」と思われるような機能であっても「ウォッチである」という基本的な思想を守り多機能路線は目指さないということをミギコフスキー氏自らがBlogで表明しているように、AppleWatchに代表する多機能なスマートウォッチの利益を享受して楽しんでいる方には、正直、マッチしない万人向けではない製品群となるでしょう。
ただし、筆者のように時計として身に着けている「ついで」に、スマートフォンからの通知や、アラーム、スケジュール確認が出来たら嬉しいな。というミニマルな利用用途であれば非常に気になるものとなるでしょう。発送開始まではキャンセル可能ということですので予約注文とりあえずしてしまうというのもありかと思います。ミニマルなCoreシリーズが刺さった皆さん!発売までワクワクして待ちましょう。(筆者はCore 2 Duoホワイトモデルを予約しました!!)