Xiaomiのエントリー向け新型スマートフォン、「Redmi 15C」が欧州市場でその姿を現しました。
8月1日にポーランドの大手量販店mediaexpertが正規に販売を開始した後、イタリアのEptoやフランスのLDLC等のオンライン小売店でも商品ページの掲載が相次いでいます。
SoCはMediaTek Helio G81Ultraで先代14Cと変わらず残念。内蔵ストレージは128GBまたは256GBから選択可能という点は同じですが、本機種のメモリは4GBのみになりました。microSDカード対応も前作と一緒。OSはAndroid 15をベースとした最新のHyperOSを搭載しています。
先代のRedmi 14Cは、Redmiシリーズ初の6.88型の液晶ディスプレイを搭載していると謳いアピールしていましたが、15Cのディスプレイはそこからまた更に少し大きくなり6.9型に。解像度に関しては720×1600で、ほんの少しだけ劣化しています。リフレッシュレートは最大120Hz対応で変わらず。
バッテリーは先代の5160mAhから大きく進化して大容量の6000mAhを搭載し、33Wの有線による急速充電に対応しています。イタリアの小売店Eptoの商品ページには「バッテリー持続77時間」との目安表示もあり、これは特段ヘビーな使い方をしないエントリースマホのユーザーであるならば、電池残量を気にせずに「丸一日+α」程度の電池持ちは期待できます。
15CはIP64等級の防塵・防滴性能を備えており、これは前モデルのIP52から大きくスペックアップ。これならば日常の水しぶき程度なら問題なく使用できる安心感があります。
カメラは、背面の5000万画素のメインカメラと補助レンズを主軸としたAIデュアルカメラ構成を謳っているところは変わらず。なお、インカメラは800万画素とのことで、ここは単純に数字だけ見る限りは前モデルの1300万画素から劣化。
あと、14Cで特徴的だった巨大な円型のカメラデザインから一転、まるでiPhoneみたいなカメラ突起に変更になりました。個人的には前の見た目の方が高級感があって良かったと思いますが、XiaomiやOPPO、vivo製などのフラッグシップモデルで採用され続けているデザインなので、廉価グレードとの差別化を明確にしたいのかもしれません。
前モデルの「Redmi 14C」と、今回の「Redmi 15C(4G)」のスペックを比較すると、バッテリー容量と防水性能は大きく向上したものの、それ以外ではほとんど進化が見られませんでした。本体重量はそのままで、バッテリー容量が約1000mAhも増えたというのは驚異的ですが。しかし、基本的に想定している購買層としては、14Cを持っておらず、かつエントリーモデルのスマホを探しているユーザーが対象なのかなという気がします。
記事執筆時点で確認できた各国の実勢価格は以下の通りです。軒並み日本円にして約2~3万円ほど。少し割高な印象を受けますが、欧州の場合付加価値税が高く、その影響が強そうです。
国・販売店 | 容量 | 価格 | 参考円換算 |
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イタリア(Epto) | 128GB | €130.91 | 約2万2490円 |
256GB | €151.90 | 約2万6100円 | |
フランス(LDLC) | 128GB | €149.95 | 約2万5760円 |
256GB | €179.95 | 約3万920円 | |
ポーランド(mediaexpert) | 128GB | 499.99ズウォティ | 約2万170円 |
OS | Android 15 / HyperOS |
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SoC | MediaTek Helio G81 Ultra |
メモリ | 4/GB |
容量 | 128/256GB |
画面 | 6.9型 IPS LCD、HD+(720×1600)、最大120Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン+補助レンズ |
インカメラ | 800万画素 |
電池 | 6000mAh 33W急速充電 |
寸法 | 約173.16 × 81.07 × 8.2 mm、約211g(LDLC小売掲載値) |
5G | 非対応 |
LTE | 1/3/5/7/8/20/28、38/40/41 |
3G | 1/5/8 |
その他 | イヤホンジャック搭載、側面指紋認証、NFC、デュアルSIM |