會原 
Appleの「iPhone Air」の開発に関わり、9月の発表イベントでも同機種を紹介したインダストリアルデザイナーのAbidur Chowdhury氏が、Appleを退社したとBloombergが報じました。
経歴としては、英国ロフバラ大学でプロダクトデザイン/テクノロジーを学んだのち、英国の複数のデザインコンサルティング企業を経てAppleに参加。2019年からクパチーノ拠点のインダストリアルデザインチームでiPhoneのデザインに携わってきたと伝えられています。
海外メディアによれば、Chowdhury氏の退社は社内でも「波紋を呼んだ」とされる一方で、iPhone Air自体の評価や販売状況とは無関係だとされています。iPhone Airは販売面で苦戦しているものの、極薄筐体やデザインそのものは高く評価されており、今回の退社はその出来とは切り離して見られているのだとか。
同氏はAI関連のスタートアップに転じたとされますが、移籍先の企業名など詳細は明らかになっていません。
Appleでは2019年のJony Ive氏退社以降、Evans Hankey氏やTang Tan氏をはじめとするハードウェア/インダストリアルデザインの幹部クラスの離脱が続いてきました。さらに、AI分野でもMetaやAnthropic、OpenAIなど他社へ優秀な人材が移る事例が増えており、本件もまた人材流出の一環と言えそうです。
iPhone Airの機能美を突き詰めたスポーツカーのようなデザインは本当に好きです。他のApple製品をデザインするのをもっと見てみたかったです。
情報元bloomberg
