
中国のE-Ink端末メーカーiReaderは、新作電子ペーパー端末「iReader Neo 3 Pro」を発表しました。
本機のディスプレイは6インチで、モノクロ表示専用の電子ペーパーパネル「Carta 1300」を採用しています。解像度は300ppi(1072×1448)。残像を低減させる独自技術「i-Clean 2.0」と、明るさ・色温度を30段階から調整できる「ComfortLight Pro+」を搭載する等、読書の快適さを追求した仕様となっています。

前面にはナノエッチング加工を施したガラスを採用しており、画面とベゼル間の段差をなくしたフラット構造です。反射低減に寄与しているのはもちろんのこと、タップやスワイプの指運びが途切れることなく、スムーズな読書体験が期待できます。

1800mAhのバッテリーを採用し、連続稼働時間は約50時間。2日程度は充電を気にせず読書に集中することができます。スタンバイモードでは約3週間持続するとのことで、電子ペーパー端末ならではのバッテリー持ちの良さは本機でもしっかり体感できそう。
SDカードによる拡張には非対応。スピーカーとマイクも搭載しているため、オーディオブックの視聴や音声読み上げ用途にも活用できるかもしれません。
OSはAndroidベースの「SmartOS」を採用しています。本の内容を簡略化したり、アウトラインを生成したりといったAI機能のほか、PDFファイルのリフロー(画面サイズに合わせたレイアウト調整)にも対応しているとのこと。
また、背面にはポゴピンが搭載されており、別売りのケースを接続することで物理ボタンによるページ送りも可能になるそうです。できるなら本体に付けてほしかった機能ではありますが、人によっては不要な場合もあるかもしれないので、選択できるというのは面白いですね。

背面向かって左側にポゴピン
6インチ電子ペーパー端末の定番、Amazonの「Kindle」と比較してみると、ディスプレイ解像度は300ppiと同等。しかしNeo 3 Proは「読書体験の良いフラットデザイン」「多めの64GBストレージ」「音声コンテンツも楽しめるオーディオ機能(スピーカー・マイク)」等々……、スペック的には多くの点でKindleよりも優れています。厚さや重量の面でもNeo 3 Proの方が薄型軽量です。
なお実行メモリは2GBでかなり貧弱なので到底おすすめできません。
iReader Neo 3 Proは中国市場限定で、1099元(約2万3915円)にて販売しています。価格の面ではKindle(通常価格1万9980円)の方がやや安価ですね。日本への展開は不明。
| OS | SmartOS(Androidベース) |
|---|---|
| SoC | クアッドコアCPU(型番不明) |
| メモリ | 2GB |
| 容量 | 64GB(拡張不可) |
| 画面 | 6型 E-Ink Carta 1300 (1072×1448, 300ppi) |
| カメラ | 非搭載 |
| インカメラ | 非搭載 |
| 電池 | 1800mAh |
| 寸法 | 148.8 × 109.2 × 6.4 mm, 約144g |
| その他 | スピーカー・マイク内蔵、専用ケース用ポゴピン、USB Type-C |


















