Lenovoは8月12日、高性能と価格を両立した新型Androidタブレット「Xiaoxin Tablet Pro GT」を中国市場向けに発表しました。
一世代前のハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」や11.1型の3.2K/144Hz対応LCDを搭載しながら、最安構成(8GB+128GB)の価格は1899人民元(約4万円)前後と、ハイエンド級の仕様をエントリー〜ミドルモデルの価格帯に投入するという、極めて意欲的な製品です。
重量は約458g、厚さは約5.99mmで、携帯性の高さも訴求しています。また、中国内での学生・教職員向けの教育優待割引や、政府系のデジタル補助の案内も用意されています。
本製品の最大の特徴は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。本機の搭載SoCである「Snapdragon 8 Gen 3」は、日本で発売済みの同社製ゲーミングタブレット「Lenovo Legion Tab」にも採用されていますが、こちらの販売価格は7万6780円(記事執筆時点)です。同等の頭脳を持つ製品がほぼ半額で登場したのは驚異的ですね。
また、製品名にある「GT」は、同社のノートPCでも高性能な派生モデルに使われていることから、標準モデルを上回るパフォーマンスを意識したサブブランドとみられます。
「Xiaoxin Tablet Pro GT」は現在、中国国内でのみ公式販売されており、日本での発売予定は今のところありません。しかし、同社はこれまでも中国の「Xiaoxin」ブランドのタブレットを、後に「Lenovo Tab Pシリーズ」にリブランドし、日本を含むグローバル市場で展開してきた前例が数多くあります。
ちなみに日本国内タブレット市場において、首位のAppleはシェア50.4%と半数以上を占めています(2024年度MM総研調査)。一方、NECレノボグループは2位のポジション。もし高性能・お値段半額レベルの「Xiaoxin Tablet Pro GT」を日本で出せば、もっとAppleを追い詰められないかなぁと期待してしまいます。技適やローカライズの問題で多少値段が上がるにせよ、頑張ってほしいですね。
項目 | 内容 |
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モデル/型番 | TB710FU |
OS | Android系統(バージョン記載なし) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 11.1型・最大144Hz/解像度 3200×2000 |
ピーク輝度 | 最大約800nit |
パネル種別 | LCD |
メモリ/ストレージ | 8GB+128GB/8GB+256GB/12GB+256GB |
バッテリー | 8,860mAh/急速充電 68W |
寸法・重量 | 255×166×5.99mm・約458g |
カラー | 浅浅海貝(Shell White(公式掲載色))/ 信風灰(Trade Wind Gray)/ 流嵐粉(Blush Pink) |
構成 | 価格 |
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8GB+128GB | 1899人民元(約3万9000円) |
8GB+256GB | 2099人民元(約4万3000円) |
12GB+256GB | 2399人民元(約4万9000円) |