
「スマホ回線ひとつでパソコン作業をしたい」「料金はなるべく抑えたい」。そんな筆者の要望に、楽天モバイルはぴったりでした。
筆者は普段から外で作業することが多いので、バッグにPCとスマホ1台だけ入れて、そのまま作業できるかどうかはかなり重要です。
筆者は月に150GBを超える通信量を使っており、その大半をテザリングで消費しています。そんな筆者にとって、楽天モバイルの無制限のテザリングは最大のメリットです。

他社キャリアでは、テザリングに上限(通信量や速度制限)が設けられている場合があります。そうなると、月末までテザリングを使い続けるのが難しくなります。一方で楽天モバイルは追加料金なしでテザリング可能。月末まで作業をスムーズにこなせます。
筆者が楽天モバイルを契約したのは2024年1月です。当時は自社回線のエリアが今ほど広くなく、パートナー回線(KDDIのローミング)を利用する場面もありました。そのため、回線自体は悪くないものの、場所によってはつながりにくく、3大キャリアのサブブランドのほうが安定しやすいのが実情でした。
以前は、親からもらったiPhoneと、同じく親から譲り受けたau回線を使っていました。そんな状態から2年前、楽天モバイルの契約と同時にiPhone 15 Proも購入。
楽天モバイルに切り替えた当初の印象は、正直なところ「auより接続が悪いな」というものです。当時「変えてよかった」と思えたのは無制限になった点くらいで、他社へ乗り換えることすら頭をよぎりました。

しかし、その後は基地局整備が進み、特に東京23区内の地上では通信が安定してつながるようになりました。体感としても、2025年に入ってから「安定してつながる割合」が上がった印象です。地上で通信が極端に遅くなる場面も、年々少しずつ減っています。

記事執筆時点で契約者数は1000万人を超え、東京都の人口カバー率は99.99%
そこで筆者は、楽天モバイルの一番の懸念点として挙がりやすい「人混みでの通信速度」を各所で実測しました。あわせて、SNSの利用など日常的な使い方でも実用性を確認しています。下の表に、各地点の通信速度と体感をまとめました。

東京ビッグサイトは日曜日の13時ごろに計測し、駅は帰宅ラッシュとなる18時〜19時の間に計測しました。イベント開催で混雑している東京ビッグサイトは通信が悪化すると予想していましたが、意外にも快適に動きました。筆者は東京メトロをよく利用しますが、昨年よりも走行中の通信がつながりやすくなってきていると感じます。
これらの実測結果と普段の使用感を踏まえると、「人混みでは使えない回線」という従来の印象とは異なり、都市部の日常利用では大きな支障がないレベルに達しています。筆者自身、通学や外出などでさまざまな場所でスマホを使いますが、極端な速度低下を感じる場面は減っています。
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten最強プラン」は、毎月のデータ通信量に応じて料金が変わる段階制を採用しています。通信量が少ない月は料金を抑えられ、20GBを超えた後も、どれだけ使っても3278円(税込)を上限に料金はそれ以上は上がりません。無制限で高速通信を利用できる点は、多くのデータ通信を必要とするユーザーにとって大きなメリットです。
筆者は普段東京で生活しているため、東京の通信環境については把握している一方、他地域については詳しくありません。ただし、通信エリアは楽天モバイル公式サイトのエリアマップで4G・5Gの対応状況を確認できます。サービス提供エリアが順次拡大していることも、地図から確認可能です。

東京駅付近の回線状況(記事執筆時点で撮影)
ただし、地下鉄の構内やトンネル内など、電波が入りにくい場面が残っているのも事実です。地下環境の改善は、楽天モバイルが継続して取り組む課題のひとつと言えます。
「スマホ回線ひとつでパソコン作業をしたい」「料金はなるべく抑えたい」。そんな人には、楽天モバイルをおすすめします。使ってみると便利さを実感できるはずです。筆者も引き続き楽天モバイルを使い続ける予定です。本記事が回線選びの参考になれば幸いです。




















