
Mac miniが「もう一人の自分」になる時代?
AIに質問を投げて答えを待つ時代は、もう終わりに近づいているのかもしれません。Perplexityが3月11日、初の開発者会議「Ask 2026」で発表した「Personal Computer」は、専用のMac miniを24時間365日動かしつつ、ローカルのファイルやアプリ、セッションと、Perplexity側のセキュアなサーバーをつなぐ仕組みだそうです。現時点ではウェイトリスト制。9to5Macなどが伝えています。
Personal Computerは、Perplexityが2月に発表したクラウド型AIエージェント「Perplexity Computer」をローカル側に広げた位置づけです。Mac miniを常時稼働させ、クラウド側のPerplexity Computerとローカルのファイル、アプリ、セッション情報を橋渡しする仕組みで、同社はこれを「デジタルな代理人」と説明しています。
注目点の一つは、単一のAIモデルに依存しない発想です。基盤となるPerplexity Computerは複数のフロンティアモデルを束ねて処理する仕組みだといい、1つのモデルに縛られない設計を前面に出しているのだとか。
「フロンティアモデル」とは、ざっくり言うとその時点で最も高性能なAIモデルのこと。要するにAI界の「最前線」に立つ精鋭たちで、Perplexityはこれを複数まとめて使うことで、1つのモデルが苦手な処理を別のモデルで補う仕組みを採っています。
アプリ連携はGmail、Outlook、GitHub、Linear、Slack、Notion、Snowflake、Databricks、Salesforceなどと接続できるそうです。Personal Computer側も、常時稼働するMac miniを通じてローカルのファイル、アプリ、セッションにアクセスでき、他のデバイスから遠隔操作できるそうです。
セキュリティ設計に関しては、機微な操作にはユーザー承認が必要で、各セッションにはフル監査証跡が残り、キルスイッチも用意されるとのこと。
あわせてPerplexityは、「Computer for Enterprise」も発表しました。Snowflake、Salesforce、HubSpotなどのコネクタに対応し、SOC 2、SAML SSO、監査ログ、セキュアなサンドボックスなど、企業向けのセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス機能を引き継ぐ仕様なのだとか。
AIエージェントの常時稼働基盤をめぐる競争は、たしかに熱を帯びています。OpenClawに加え、MinisforumはOpenClawをプリインストールしたAI NASを打ち出し、NVIDIAの「NemoClaw」も現時点では計画段階として報じられています。Perplexityの今回の特色は、Mac miniを常時稼働させてローカル環境とクラウド側のComputerをつなぐところにある、と見るのがいちばん正確そうです。




















