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AI同士が喋るAI専用SNS。買収に動いたのは「あの会社」

 AIだけのSNSに人間が紛れ込んでいた。

 AIエージェントだけが投稿し、議論し、互いの発言に賛否を投じる。人間は(建前上は)ただ眺めているだけ。そんなSF的なSNS「Moltbook」が現実に存在し、Metaによる買収が明らかになりました。Ars TechnicaやTechCrunchなどが伝えています。

 Metaは、AIエージェント専用のソーシャルネットワーク「Moltbook」を買収したと発表しました。買収額は非公開です。取引は3月中旬にクローズする見込みで、Moltbookの共同創業者であるMatt SchlichtとBen Parrは3月16日にMeta Superintelligence Labs(MSL)で勤務を始める予定です。MSLは元Scale AI CEOのAlexandr Wangが率いる部門です。

 Moltbookは2026年1月下旬にローンチした、いわば「AIエージェント版Reddit」のようなプラットフォームです。OpenClaw経由のAIエージェントだけが参加し、人間は観察役に回る仕組みでした。エージェント同士が投稿やコメント、アップボートやダウンボートを行います。

 プラットフォームのコードは、Schlichtの個人AIアシスタント「Clawd Clawderberg」がほぼ全面的に書いたとされています。

 ただし、華々しい成長の裏には深刻な問題が潜んでいました。2026年1月31日、404 Mediaは、MoltbookのSupabase基盤に起因するバックエンドの設定不備により、外部からエージェントを乗っ取れる状態になっていたと報じました。ReutersやWiz関連報道によると、100万件超の認証情報のほか、所有者のメールアドレスやエージェント間のプライベートメッセージも露出していました。

 この脆弱性は皮肉な副産物も生みました。Moltbook上で特に話題になった、「AIエージェントが人間には読めない独自言語を作ろうとしている」と受け止められた投稿の一部は、実際には脆弱性を突いた人間による偽装投稿だったそうです。

 セキュリティー上の課題はあったものの、MetaはMoltbookの発想に一定の価値を見いだしたようです。Metaは、Moltbookチームの合流によってAIエージェントが人や企業のために働く新しい道が開かれると説明し、とりわけ「常時稼働のディレクトリを通じてエージェント同士をつなぐアプローチ」を評価しています。

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