
Galaxyでアプリは「使う」から「作る」へ?
SamsungのWon-joon Choi氏がTechRadarの取材に対し、自然言語の指示だけでAIにアプリを生成させる「Vibe Coding」を、Galaxyスマートフォンの将来的な選択肢として検討していると明かしました。ただし搭載時期や対応機種は未定で、あくまで検討段階の話です。
Choi氏はVibe Codingの価値について、アプリの生成にとどまらず「ユーザー体験そのものを新しい方法でカスタマイズできる可能性」にあると語っています。現行のGalaxyにも、条件と動作を組み合わせて自動化する「モードとルーチン」機能はありますが、Choi氏が描く将来像はその先です。ユーザーがAIに要望を伝え、自分向けの機能や振る舞いをより深く組み立てていける世界だといいます。
これはあくまでも検討段階で、TechRadarも直接の約束はないとまとめており、実現に年単位の時間がかかる可能性が高いと見られています。
「Vibe Coding」とは、ざっくり言うと「こんなアプリが欲しい」とAIにチャット感覚で伝えるだけで、AIがコードを書いてアプリを仕上げる手法のことです。プログラミングの知識はほぼ不要で、2025年頃からシリコンバレーを中心に急速に広まりました。名付け親はOpenAI共同創業者のAndrej Karpathy氏です。
一方で、AIがコードを書くことには検証責任も伴います。CSETはAIコード生成の主要リスクとして「安全でないコードの生成」を挙げており、Veracodeの2025年レポートでは100超のモデルを使ったテストの45%で危険なセキュリティ欠陥が見つかったとのことです。OSやアプリの種別によって変わるでしょうが、安全性を誰がどう担保するのかが問われてきます。とはいえ「簡単なユーティリティ・日常の些細なアプリ程度なら自分で作れる」という世界は確実に来るでしょうね。
Reutersが伝えた2025年の集計では、世界スマホ市場のシェアはAppleが20%、Samsungが19%でした。これだけの規模を持つ企業がVibe Codingの実装に本腰を入れれば、この考え方は一気に主流の議題へ押し上げられる可能性があります。長くスマートフォンは誰かが作ったアプリを選んで使うための器でしたが、Samsung幹部の発言は、その器が静かに別のものへ変わり始める気配を感じさせます。




















