
桁が恐ろしいことに。
30日間で約130万ドル、6030億トークン。OpenClawの開発者であるPeter Steinberger(ピーター・シュタインバーガー)氏が、約3人のチームでクラウド上に常駐する約100体のCodexエージェントを回し続けていると、THE DECODERが伝えています。CodexBarに表示された30日間のOpenAI/Codex関連の利用額は、まるで何かのバグのような桁です。
30日間の利用額は130万5088.81ドル、トークン消費量は6030億、リクエスト数は760万件。5月15日には1万9985.84ドル、190億トークン、20万6000リクエストを記録しています。OfficeChaiによれば、コスト上位として表示されたモデルはGPT-5.5(gpt-5.5-2026-04-23)。
なお、Steinberger氏は2026年2月にOpenAIへ加わっており、THE DECODERは、この費用をOpenAIが負担していると伝えています。会社の財布で会社のモデルを焚き上げる、なかなか業の深い構図ですね。
気になるのは「約100体のエージェントが何をやっているのか」という点。用途はPR(プルリクエスト)のレビュー、コミット内のセキュリティホール発見、重複Issueの整理、修正コードの作成あたりが定番です。さらに、プロジェクトのビジョンを踏まえて自律的にPRを開くエージェント、ベンチマークを監視してリグレッション(性能低下)をDiscordへ報告するエージェント、果てはチームのミーティングを聞いて議論された機能のPRを立ち上げるエージェントまで運用しているのだとか。人間約3人+AI約100体という編成は、開発組織の定義そのものを書き換えにかかっています。
補助的に使っているツールも豪華で、clawpatch.aiがコードベースの機能単位の分割やレビュー、VercelのdeepsecとCodex Securityがバグ・セキュリティ分析を担当。Steinberger氏は「トークン費用を気にしなくていいなら、ソフトウェア開発はどうなるか」を探っている、と説明しています。つまり、これは要するに「金に糸目をつけない実験室」ということ。未来の開発現場のプロトタイピングを、自分たちの利用額ダッシュボードで先取りしている格好です。
もっとも、本人はコスト削減策にも触れています。「Fast Modeを切れば70%安くなる。そうなれば社員1人分くらい」とのコメント。ROI(投資対効果)について問われると「かなり高い」と即答。OpenClawはオープンソースで、OpenAI以外の商用モデルやローカル・オープンモデルにも対応する点を理由に挙げました。






































