
サムスン電子ジャパンが、2025年のGalaxy関連トピックを振り返る資料を公開していたのでご紹介します。
2月にはSシリーズ最新作となる「Samsung Galaxy S25」「Samsung Galaxy S25 Ultra」が発売。SIMフリーモデルを初のキャリア版と同時発売。ソフトバンクは10年ぶりの取り扱いに。前作比で150%の国内販売実績を達成するなど、ハイエンドAndroid市場での存在感を改めて示した形です
ソフト面では、Galaxy AIを統合した「One UI 8」が大きなトピック。音声で「○○チームの試合日程を調べてカレンダーに入れて」と指示すると、検索から予定登録まで複数アプリをまたいで自動処理してくれるアプリ連携機能や、ロック画面・ホーム画面上に一日の予定やチケット期限、健康情報などをまとめて表示する「Now Bar」「Now Brief」など、端末全体を貫くパーソナルアシスタント的な役割が強まったことを強調。
生成AIを活用した「生成AI編集」では、写り込んだ人や物を消した際にも背景を自然に補完し、他社製品よりも優れているなどSNSでバズっていたといいます。
さらに日本限定機能としては、人物写真をアイドル風に仕上げる「アイドルエフェクト」が登場。ギャラリーから人物写真を選ぶだけで表情や雰囲気に合ったスタイルをAIが自動で適用し、SNS映えするポートレートを簡単に作れるとか。また、犬や猫にもポートレートスタジオを使える「ペットポートレート」、シンプルな落書きをさまざまなタッチのイラストに変換する「スケッチアシスト」の新スタイル追加など、写真・イラスト周りの遊び要素も強化。
折りたたみスマホでは7世代目となる「Samsung Galaxy Z Fold7」「Samsung Galaxy Z Flip7」が7月に登場しました。Fold7は折りたたみ時厚さ8.9mm、展開時4.2mm、重さ215gと、日本で発売された横折り機種の中で最薄・最軽量をうたうモデルです。一方のFlip7は世界最薄の縦折りデザインとされ、胸ポケットにも収まるサイズ感を維持しつつ、約2億画素広角カメラなどS25 Ultra級のカメラ構成と次世代ProVisual Engineを搭載し、画質面でも妥協のない仕様になっていると謳います。
ウェアラブル・ヘルス分野も2025年のGalaxyを語るうえで欠かせません。2月にはスマートリング「Samsung Galaxy Ring」が国内初登場しました。指輪型デバイスとヘルスアプリ「Samsung Health」を組み合わせることで、睡眠や運動、心拍、ストレスなどを常時トラッキング。食事や水分・カフェインの管理までを一括で可視化します。Galaxy端末との組み合わせ利用が約9割とされ、スマホと一緒に身につける新しい健康習慣として定着しつつあります。
8月にはスマートウォッチ「Samsung Galaxy Watch8」「Samsung Galaxy Watch8 Classic」「Samsung Galaxy Watch Ultra(2025)」が発売さ。いずれも心拍・睡眠・ストレスの常時モニタリングに対応するほか、業界初とされる「抗酸化指数」の計測機能を搭載。新Watchは音声AI「Gemini」を標準搭載した初のGalaxy Watchとしても位置づけられます。
タブレットでは9月に、最上位クラスの「Samsung Galaxy Tab S11」「Samsung Galaxy Tab S11 Ultra」と、大画面エントリーモデル「Samsung Galaxy Tab S10 Lite」が揃って発表。
XR分野では、10月にGoogle、Qualcommとの共同開発によるXRヘッドセット「Samsung Galaxy XR」が韓国と米国で正式発表。価格は1799.99ドル(約28万1000円)とアナウンスされており、AIアシスタントのGeminiをOSレベルで統合した「Android XR」を採用します。ユーザーが見ているオブジェクトや状況を理解し、自然言語のコマンドでアプリ起動からタスク管理までこなす設計で、PCともスマホとも違う次世代コンピューティング環境を狙う意欲作です。
また、APEC CEOサミットで披露され話題となった3つ折りスマホは、12月に「Samsung Galaxy Z TriFold」として韓国で発売。一般的なスマホと同等の携帯性を維持しながら、展開時には10インチ級の大画面として使えるのが特徴で、Foldシリーズ以上に「タブレットとスマホの融合」を押し進めます。
あくまでサムスン日本法人目線の振り返りということでしたが、「前作比で150%の国内販売実績を達成」「Galaxy Ringの利用は9割がGalaxy端末との組み合わせ」辺りは興味深い点ですね。
来年はスマホの値段がさらに高騰するのではとの見方も強まっているなか、Galaxyがその成熟したソフトウェアやAI、エコシステムでどこまで戦えるのか注目です。




















