リーカーのTeme氏が、サムスンが「可変焦点ペリスコープ」カメラモジュールの量産を開始したと投稿しました。初搭載スマートフォンは「まもなく登場する」としており、ズーム域は3倍から7倍まで連続可変になる見込みです。
投稿に添えられた図解では、プリズム式の手ぶれ補正「Prism OIS」を備えた折り曲げ光学系が示され、ペリスコープ内でレンズ群を移動させて焦点距離を変える構造がわかります。中間倍率でも光学的に解像感を維持しやすく、デジタルクロップに頼らない撮影が期待できます。
Teme氏は返信で、サムスンのモバイル部門の採用を否定。当面、同モジュールはVivo、OPPO、Honorなど中国系メーカー向けに外販することを示唆しました。
可変望遠はソニーが先行事例を持ちます。ソニーはXperia 1 IVで世界初の連続光学ズーム85–125mm(約3.5倍~5.2倍)を実装し、Xperia 1 VIでは85–170mm(約3.5倍~7.1倍)へとレンジを拡大しました。サムスンの3倍~7倍というレンジはこれと重なり、光学設計やOIS制御、AF速度、ユニット厚み、センサー選定などで各社の差別化が焦点になりそうです。
中国勢がスマホに当該モジュールを採用すれば、望遠から中間望遠域を担えることで背面カメラの数を減らせるので、カメラの特色を増やせると共にデザイン面でも恩恵が想定されますが、一方で部品コストや筐体厚増加といった課題も考えられそうです。
Samsung started mass-producing variable focal length periscopes. First phones w that should be coming soon. pic.twitter.com/SmTpYkEVLM
— Teme (特米)| (@RODENT950) September 13, 2025