
Galaxy Watch、ついにQualcommへ。
Qualcommは、MWC 2026でウェアラブル向けの新SoC「Snapdragon Wear Elite」を発表しました。Samsungも次世代Galaxy Watchへの採用を正式に認めたと、Android Authorityが伝えています。
Galaxy Watch 7やGalaxy Watch Ultraでは、Samsung独自のExynos W1000を採用していました。今回Qualcommチップへ切り替える動きは、ウェアラブルでも外部チップの調達先を広げる方針転換といえそうです。Samsung MX事業部のInKang Song上級副社長は「SamsungとQualcomm Technologiesはモバイルコンピューティングの可能性を切り拓いてきた長い歴史を共有しており、このパートナーシップをウェアラブル分野にも広げられることを嬉しく思う」とコメントしています。
Snapdragon Wear Eliteは3nmプロセスで製造し、Snapdragon Wearシリーズとしては初めてbig.LITTLE構成を採用したそうです。2.1GHzの高性能コア1基と1.9GHz台の高効率コア4基を組み合わせ、前世代のSnapdragon W5+ Gen 2比でシングルコア性能は最大5倍に向上したとのことです。GPU(Adreno)の性能も最大7倍に高まり、1080p/60fpsの描画をこなすといいます。
Snapdragon Wearとしては初となるHexagon NPUも搭載しています。オンデバイスで最大20億パラメータのモデルを動かせるほか、毎秒10トークンの推論にも対応するとのことです。スマートリプライやテキスト要約、AIフィットネスコーチングといった機能を、クラウドを介さずスマートウォッチ上で処理できる可能性が出てきます。常時稼働する低消費電力のeNPUも内蔵しており、キーワード検出やアクティビティ認識などはこちらが担うのだとか。
通信面では、Wi-Fi 6やBluetooth 6.0、UWB(超広帯域通信)に対応し、5G RedCapやNB-NTN方式の衛星通信もサポートするとのことです。消費電力のしきい値が80%低い「マイクロパワーWi-Fi」も導入しているといいます。バッテリー駆動時間は前世代比で最大30%延び、9V充電なら10分で50%まで回復できるとQualcommは説明しています。ただし、これらの通信機能はOEMの製品構成次第で搭載されない場合もあるようです。
NB-NTNとは、「携帯の電波が届かない場所でも、人工衛星を経由して通信できる仕組み」のことです。山奥や海上など圏外になりがちなエリアで、上空の衛星がいわば「空の基地局」として働いてくれるイメージ。スマートウォッチに搭載されれば、登山中やアウトドアでの緊急連絡手段として活躍するかもしれません。
搭載製品の有力候補とみられているのが、Galaxy Watch Ultra 2です。SamMobileによると、Galaxy Watch 9は引き続きExynos W1000を採用する可能性があり、Samsungはスマートフォンと同じくウェアラブルでもチップの二元調達を進めるようです。発売時期はGalaxy Z Flip 8やGalaxy Z Fold 8と同じ2026年7月ごろになる見通しだといいます。
| 項目 | Snapdragon Wear Elite |
|---|---|
| 製造プロセス | 3nm |
| CPU | 高性能コア 2.1GHz x 1 + 高効率コア 1.9GHz台 x 4 |
| GPU | Adreno(1080p/60fps対応) |
| NPU | Hexagon NPU(最大20億パラメータ、毎秒10トークン)+ eNPU |
| Wi-Fi | 802.11ax(Wi-Fi 6) |
| Bluetooth | 6.0 |
| その他通信 | UWB / 5G RedCap / NB-NTN(衛星通信) |
| 急速充電 | 9V(10分で50%回復) |
| 対応OS | Android / Wear OS / Linux |



















