中国の国家市場監督管理総局(SAMR)は、米クアルコムによるイスラエルの車載通信半導体企業「Autotalks」買収に関して、独占禁止法(反壟断法)違反の疑いで調査を開始しました。ロイターなど複数の海外メディアが報じています。
Autotalksは車車間/路車間のV2X通信に強みを持ち、クアルコムは本買収により自社の「Snapdragon Digital Chassis」や自動車向け通信スタックへの統合を進めてきました。
買収手続きに関する情報開示の不十分さが理由のようですが、詳細は現時点では不明。
あわせて、ドナルド・トランプ米大統領が中国に対する関税引き上げや習近平国家主席との会談予定のキャンセルもを示唆したこともあって、クアルコムの株価は5%以上下落しています。
米中間の半導体・貿易摩擦の文脈でも要注目の事案であり、続報に注視したいところです。