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Galaxy Z TriFoldはこうして作られる。チタンヒンジと20万回折りテストの舞台裏

 サムスンの3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」は、同社の折りたたみラインナップの中でも最上位に位置づけられる意欲作です。その製造工程と耐久テストを紹介する公式動画が公開されました。

 まず目玉となるのがヒンジ構造です。筐体にはチタン製のヒンジハウジング内に、サイズの異なる2つの「Armor FlexHinge」が組み込まれており、高度に自動化されたラインで精密に組み立てられます。

 その後、10インチクラスの折りたたみ有機ELディスプレイをフレームに貼り合わせ、一定時間プレスして薄く強度の高い構造に仕上げます。仕上がった画面は3Dレーザースキャンで面のムラや歪みをチェックし、表示品質を保証しているとのことです。

 内部構造の検査には、医療用CTスキャンのような高速CT検査も導入されています。柔軟基板やヒンジ周辺をX線で撮像し、設計どおりに組み上がっているかを立体的に確認してから、ほかの部品と一体化する流れです。

 さらに、ロボットアームによる折りたたみ試験では、TriFoldのメインディスプレイに対して20万回のマルチフォールドテストを実施。1日に100回折りたたむペースで約5年間使い続けても耐えられる計算で、Galaxy Z Fold 7と同等の耐久性をうたいます。

 完成後もテストは続きます。カメラは解像感やピント、レンズ性能をチェックする「シャープネス試験」を実施し、ディスプレイは色再現や輝度、マルチタッチ動作などを細かく検証します。加えて、ネットワークやバッテリー、ディスプレイ挙動などをさまざまな環境条件で試す「実使用シナリオテスト」も行い、現実に近い使い方の中で不具合が出ないかを確認しているといいます。

 防水まわりも抜かりありません。Galaxy Z TriFoldはIP48等級の防水防塵に対応しており、工場では本体にさまざまな角度から水を噴射する試験を実施。最大1.5mの真水に最大30分沈めても問題が出ないレベルをうたいますが、ビーチやプールでの利用は推奨しないと注意書きも添えられています。

 3つ折りという攻めたフォームファクターながら、ここまで多段階の検査と耐久テストを経て出荷されるGalaxy Z TriFold。価格帯も含めて「究極のフォルダブル」を名乗るだけの裏付けを、サムスンがかなり綿密に積み上げていることがうかがえます。

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