
ChromeOSの終わりは2034年?
Googleが、AndroidとChromeOSを統合するPC向けの新プラットフォーム、開発コード名「Aluminium」について、リリース計画やAI活用の方向性を明らかにしました。Android Authorityによると、GoogleのAndroid Ecosystem部門プレジデントSameer Samat氏は、2026年内の初回投入目標を維持していると話したとのことです。
Aluminiumは、長年うわさされてきたAndroidとChromeOSの統合を具体化するプロジェクトだとみられています。裁判資料では「Androidスタック上に構築されたChromeOS」と説明されており、1月に漏えいした開発版ではAndroid 16ベースとみられる画面も確認されました。GoogleはすでにAndroid 16でデスクトップ向けのウィンドウ管理や外部ディスプレイ対応を進めており、こうした機能が将来のPC体験の土台になりそうです。
ただ、ChromeOSがすぐ終わるわけではないようです。Samat氏はChromeOSの開発継続を明言しており、ChromeOSの土台にAndroidスタックの一部を取り込みつつ、教育や企業向けで強みを持つChromeOSの価値は維持するとGoogleは説明しています。少なくとも当面は、用途ごとに併存する形が有力だとみられます。
AIの深い統合も大きな柱です。Googleは関連求人でAluminiumをAIを中核に据えたOSと位置づけており、Rick Osterloh氏もSnapdragon Summit 2025で、GeminiやGoogleのAIスタック、アプリ群、開発者コミュニティーをPC領域に持ち込む考えを語りました。Samat氏も、AIがノートPCの価値を押し上げていると話したそうです。
クロスデバイス連携にも力を入れており、Android 17には、別のAndroidデバイスへ作業状態を引き継げる「Handoff」APIが用意。スマートフォンとノートPC、あるいはタブレットの連携強化につながる可能性をAndroid Authorityは指摘しています。
投入時期は、Samat氏が2026年目標を語った一方、裁判資料では2026年は「商用トラステッドテスター」向け、フルリリースは2028年とされています。Googleはこの法廷資料のタイムラインを公には確定しておらず、2026年説と2028年説が並んでいる状況です。
移行が長期化しそうな理由の1つは、既存ハードとの互換性です。裁判資料によると、すべての既存ChromebookがAluminiumに対応するわけではないため、Googleは既存ChromeOSを少なくとも2033年まで維持する必要があるとのこと。GoogleはChromebookに10年の自動更新を案内しており、ChromeOSの段階的な終了時期として2034年が示唆されています。
ハードウェア面ではQualcommとの連携も進んでいます。GoogleはPC向けの共通技術基盤をQualcommと構築していると説明しており、エントリー帯からプレミアム帯まで幅広い製品展開も視野に入っているようです。




















