iOS・iPadOS向けに動画編集ソフトを開発してきたLumaTouch社は、新たにAndroidおよびChromeOS向け「LumaFusion」のベータ版を公開し、配信を開始しました。
「LumaFusion」のAndroid版は、2022年2月のSamsungによるGalaxy Tab S8シリーズ発表と同時に公開されたもの。当初は、2022年前半のリリースを予定していたものの、開発に遅れを取り、2022年11月になってようやくベータ版が公開されました。
同アプリは、現在Google PlayストアとGalaxy Storeにて配信されており、価格は3000円(Galaxy Store版は2981円)。ベータ版から正式版に移行する際には値上げが行われるとのこと。なお、事前にベータ版を購入したユーザーは、追加料金なしで正式版へアップデートすることができます。
「LumaFusion」は、スマートフォンやタブレットでも高度な編集を行える機能性と、モバイル端末に最適化された操作性から、iPad向け動画編集アプリとして高い評価を得てきました。Adobe Premire Rushの様な月額課金制ではなく買い切りのアプリである点も人気の理由の一つに挙げられます。
Androidにおいても、現在多数の動画編集アプリが配信されていますが、そのほとんどがデスクトップ版の機能を縮小したものであり、PiP(ピクチャーインピクチャー)などの機能が制限されていたりサブスクリプション形式であったりと、高いクオリティでの動画編集を行えるものは少ないのが現状。
また、ChromeOSにおいてもAndroidアプリが動作するものの、横向きの大画面に最適化されたアプリは少なく、16:9の画面にアプリが縦向きで表示されたり、高性能なCPUを搭載していてもその性能を存分に発揮できていないものがほとんど。
「LumaFusion」は、AppleのmacOS用動画編集ソフトFinal Cut Proに近い操作感であり、テキストのオーバーレイ表示やマルチレイヤー、色調の編集やLUTの適用、トランジョンやモーショングラフィックスなどの基本的な機能が利用できるとのこと。
今回のAndroid・ChromeOS版「LumaFusion」公開によって、国内でも販売されているGalaxy Tab S8シリーズのようなハイエンドタブレットやChromebookの利用の幅はさらに広がると見られます。「LumaFusion」がGalaxy Tab S8シリーズ購入の決め手となったユーザーも一定数存在すると予想され、注目が集まっています。
LumaFusionのインストールはこちら。