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Motorola、ペンダント型AIデバイス「Project Maxwell」公開

 スマホの「次」は首元から。

 Motorolaは、AIウェアラブルの概念実証モデル「Project Maxwell」を発表しました。MWC Barcelona 2026ではQualcommが3月2日にウェアラブル端末向けの新プラットフォーム「Snapdragon Wear Elite」を発表しており、Motorolaもパートナーに加わっているとのこと。

 Project Maxwellは、Motorolaの先進技術開発部門「312 Labs」が手がけたペンダント型のAIコンパニオンです。真珠のような光沢と丸みを帯びた外観で、画面はなく、見えるボタンやディスプレイもないミニマルな仕上がりだと伝えられています。ただし構成部品の数や搭載センサーの内訳といった詳細な仕様は公開していません。

 機能面では、物体認識やテキストの読み取り、会話の翻訳、ナビゲーションの起動といった操作をハンズフリーでこなす構想だそうです。ペアリングしたスマートフォン上でアプリを開き、手順を進めるところまでを支援するとしています。

 こうした動作を支えるのが、LenovoとMotorolaが発表した統合AI「Motorola Qira」です。Qiraは「Large Action Models」を活用し、自然言語の指示を具体的なアクションにつなげる狙いがあるといいます。複数デバイス間で文脈を共有し、別の端末でも続きの作業を始められる体験を目指しているとのことです。

 一方、MWC Barcelona 2026でQualcommが発表した「Snapdragon Wear Elite」は、ウェアラブル向けプラットフォームとして初めて専用のHexagon NPUを搭載し、最大20億パラメータのモデルをデバイス上で動かせるとしています。CPUは5コア構成で最大2.1GHz駆動、前世代のSnapdragon W5+ Gen 2比でシングルコア性能は最大5倍、GPU(Adreno A622)の性能は7倍に向上したとのこと。接続面では5G RedCap、マイクロパワーWi-Fi 6、Bluetooth 6、UWB、デュアル周波数GNSS、NB-NTN衛星通信を統合した「6モード」に対応します。バッテリー持ちは前世代から最大30%伸び、約10分で50%まで充電できる急速充電もうたっていますが、最終的な充電速度は端末メーカーの実装次第だそうです。Google、Samsung、Motorolaがパートナーに名を連ね、商用デバイスは数か月以内に登場する見通しだといいます。

 Snapdragon Wear Eliteの主な仕様は以下の通りです。

項目 Snapdragon Wear Elite
CPU 5コア 最大2.1GHz
GPU Adreno A622(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.2)
NPU Hexagon NPU(最大20億パラメータ対応)+ 低消費電力NPU
実行メモリ LPDDR5 最大6400MHz
内蔵ストレージ eMMC 最大32GB
モバイル通信 5G RedCap(Rel-17)/ LTE(TDD/FDD)/ 3G(WCDMA)
Wi-Fi マイクロパワーWi‑Fi 6(802.11ax)
Bluetooth Bluetooth 5.3 / Bluetooth 6
測位 デュアル周波数GNSS(L1/L5)
その他 UWB / NB‑NTN衛星通信
対応OS Wear OS / Android / Linux / FreeRTOS

 AIウェアラブル市場ではHumaneの「Ai Pin」が先行例として注目を集めましたが、同製品は2025年2月に販売終了が発表され、同月28日にクラウド接続など主要機能が停止しています。こうした先行事例と比べると、Motorolaの強みはスマートフォンメーカーとして培った量産・品質管理の実績と、親会社Lenovoが擁するPC領域まで含めた総合力にありそうです。Qiraを介して複数デバイスと連携できる構想は、ウェアラブル単体で完結するコンセプトとは異なるアプローチです。

 ただし、Project Maxwellは現時点であくまで概念実証の段階で、Motorola自身も「proof of concept」として紹介しており、価格や発売時期も未定です。

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