
Googleグラス、13年越しの本気。
Google Glassの亡霊じゃなくて、ちゃんとAI時代のスマートグラスとして帰ってきた……?。Googleが現地時間2026年5月19日(日本時間5月20日未明)に始まったGoogle I/O 2026のステージで、Android XR搭載の「intelligent eyewear」を披露しました。
Android XR(Gemini時代に作られたXR向けAndroidプラットフォーム)は、ヘッドセットとグラス、その中間のデバイスを対象にしたプラットフォームです。今回Googleは、耳元に音声で助けを返すオーディオグラスと、必要な情報を視界に表示するディスプレイグラスの2タイプを示しました。先に登場するのはオーディオグラスで、Googleによれば2026年秋のローンチ予定です。
オーディオグラスは画面を持たず、出力は内蔵スピーカー、入力はマイクとカメラが中心。スマートフォンと連携してアプリにアクセスでき、AndroidだけでなくiOS端末ともペアリング可能としています。一方、ディスプレイグラスでは必要な情報を目線の先に表示する仕組みになります。
肝は表示そのものより、Geminiが「あなたの視点」から世界を理解する点です。周囲について質問する、メッセージや通話を扱う、ターンバイターンのナビを受ける、写真や動画を撮る、音声や看板・メニューを翻訳する、といった用途をスマホをポケットから出さずに済ませられるとアピールしています。Googleは「AIアシスタントがあなたの視点から世界を見て、ハンズフリーで助けてくれたら?」という問いを起点に、このプロジェクトを進めてきたと語っています。
今回のもう1つの主役はパートナー陣です。スタイリッシュなフレームを手がけるのは韓国のGentle MonsterとアメリカのWarby Parker。なお、Googleは2025年時点で、グッチやサンローランなどのアイウェアを扱うKering Eyewearのような追加パートナーにも言及していました。Ray-Ban Metaの存在感が大きい市場ですから、ファッションブランドを真っ向から押さえに来た格好ですね。さらにSamsungとの提携も継続し、Galaxy XRなどのヘッドセットだけでなく、グラスにもAndroid XRを広げる構図になっています。
最初の製品は画面を持たないオーディオグラスとして2026年秋にローンチされる見通しで、SamsungのハードウェアエンジニアリングとQualcommチップを組み合わせるといいます。ペアリングはAndroidだけでなくiPhoneにも対応するとのこと。出力は内蔵スピーカー、入力はマイクとカメラで、フレーム側面のタップか「Hey Google」でGeminiを呼び出す仕様だそうです。Uber、DoorDash、Mondlyなどスマホ側アプリを音声で操作できます。
開発者向けには、Android XR SDKのDeveloper Preview 4が2026年5月19日に公開され、オーディオグラスとディスプレイグラス向けの開発ドキュメントも更新されています。GoogleはAndroid XR Developer Catalyst Programを通じ、発売前ハードウェアへのアクセス申請も受け付けています。一方で、グラスの具体的な価格、発売国、正式な商品名はまだ明かされていません。
Google Glass Explorer Editionが世に出てからおよそ13年。AIグラス市場で競争が激しくなるなか、Google、Samsung、Qualcomm、そしてアイウェアブランドが組むAndroid陣営のスマートグラスが、具体的な製品ラインとして見えてきたわけです。今度こそ街中で違和感なくかけられる一本になっていると願いたいですね。















































