
無料15GBの神話、こっそり崩れる?
「Gmailは無料で15GB」。より正確には、Gmail、Google Drive、Google Photosで共有するGoogleアカウントの無料ストレージは「最大15GB」ですが、実はこの常識が静かに書き換えられつつあります。
Googleが一部地域の新規アカウント向けに、電話番号を紐づけない場合の無料ストレージを従来の15GBから5GBへ抑えるテストを実施していると、Android Authorityなどが伝えています。
それによると、新しくGoogleアカウントを作ったユーザーには「Your account includes 5 GB of storage(あなたのアカウントには5GBのストレージが付属します)」という案内が表示されるとのこと。従来と同じ15GBまで増やすには、アカウントに電話番号を紐づけて認証する必要があります。画面には「電話番号を使えば無料で15GBにアンロックできます」「5GBのまま使う」に相当する二択ボタンが並ぶといいます。
発端は、Redditユーザー「sungusungu」氏が新規アカウント作成時のスクリーンショットを投稿したことでした。当初は単発の不具合とも疑われましたが、9to5Googleが調べたところ、Internet Archiveに残るGoogleのヘルプページでは、2026年2月7日の時点で「Your Google Account comes with 15 GB(15GBが付属します)」だった表現が、3月18日の保存版で「up to 15 GB(最大15GBまで)」に変わっていたことが確認されています。つまり少なくとも3月中旬までに、何らかの変更が入っていたことになります。
Googleの広報担当者はEngadgetの取材に対し、「一部地域で作成される新規アカウント向けに、新しいストレージポリシーをテストしている」と認め、目的について「ストレージサービス品質の維持、アカウントセキュリティの向上、データ復旧の促進」と説明したとのこと。画面上では「電話番号を使えば、1人につき1回だけストレージを追加できる」という案内になっています。
今のところ、Googleが具体的な対象国を公表しているわけではありません。ただしPiunikaWebは、ケニアやナイジェリアなどアフリカ諸国からの報告が出ていると伝えています。Googleも「一部地域」のテストと説明しており、全世界一律のロールアウトではなさそうです。
なお既存アカウントへの広範な影響は確認されておらず、Android AuthorityやPiunikaWebが確認した既存アカウントでは15GBの表示が残っていたとのこと。いきなり10GBを取り上げられる事態が確認されているわけではありません。
ちなみに……電話番号認証はそもそもアカウント作成の段階で多くの場合に求められているのが現状で、「テスト対象になっても電話番号さえ登録すれば15GBまで使える」という意味では、実害は限定的という見方もあります。とはいえ、2013年から10年以上「無料15GB」を当然の前提として積み上げてきたGoogleエコシステムへの入り口が、静かに一段狭くなったのは事実。Google Oneなど有料ストレージを意識せざるを得ない場面もじわじわ増える方向で、しばらく動向を見ておきたいところです。





































